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与える人と与えられる人

昨日はとても良い1日だった。

ある人が、イエローモンキーの映画のDVDをくれた。

またある人は、帰りの車で食べなよ、とチョコモナカジャンボをくれた。

また別の人は、最初は10分ともたないかもしれないけど続けてみて、と足つぼマッサージスリッパをくれた。

みんな一様に惜しげもなく、それぞれの与えたいものをわたしにくれた。

ちなみに誕生日でもなんでもない、普通の日だった。

イエモンのDVDは夏休みに観よう。

チョコモナカジャンボは仰せの通り、帰りの車で運転しながら器用に食べた。

スリッパは、ちょこちょこ履くようにしたい。(試してみたらやはり痛くて5分ともたない)

こういう時いつも、与える人の純真さと強さをつくづく感じる。

そのあと、何をお返ししようかと考えるが、あまり良い案が思い浮かばない。

そして、自分が与える側に向いていないことを少し恥じ入るのだ。

歪んだ自己愛が重すぎて、与えてくれた人への感謝を通り越して、自分の足りなさ、器の小ささに思いめぐらせることになる。

そういえば大学時代、文化人類学の先生が言ってたな。

「贈与と交換」の違い。

贈与はその昔、力の強い部族から弱い部族へ行う、今よりもっと顕示的なものだった。

交換は、対等な立場や部族間で行われていたもの。そんな内容だったと思う。

これからも、わたしは人に充分に与えることができないまま、たくさん与えられて生きていくのだろう。

いつかわたしも与える人に、いやできればせめて交換レベルになりたいものだが・・・

これからも贈り物は謹んでお受けしていこうと思う。

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