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三年寝太郎に学ぶうつ症状と成長

こんにちは、ゆーきです。
最近は数年ぶりに図書館に通ってゆったりと本を読む時間を作っています。
今回読んだのは、絵本を読むと「天職」が見つかる という本です。
この本にあった三年寝太郎とうつの話が印象に残ったのでまとめたいと思います。

絵本を読むと「天職」が見つかる 中越裕史
https://www.amazon.co.jp/dp/B00TERK7XU/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_9WX.Eb71XZRXT


三年寝太郎は、元々はまじめな働き者の百姓が、ある日を境に働くことをやめて寝てばかりの生活を送るのですが、3年3ヶ月がすぎた頃に突然起き出して日照りで苦しんでいた村に遠くの川から用水路を引くお話です。

この話の内容を心理学的な観点から見ると、3年3ヶ月寝続けたのは、うつ病の過眠症状からくるものだそうです。
その後、起き上がった寝太郎が大きく成長するのも、うつ病の患者にありがちな事で、うつを経験した人は自分の人生を深く省みて、生き方を大きく変えることが多いそうです。
そして人が生き方を大きく変えるためには「一定期間なにもせずダラダラ過ごす空白の期間」が必要とされていて、これを「ニュートラルゾーン」と言います。

有名な話ですが、うつ病には病前性格と言って、うつになりやすい性格傾向があり、その特徴が「まじめで完璧主義者」であることです。
寝太郎が3年3ヶ月も眠り続ける生活を送る前は真面目に働く人間だった事を考えると、まさにこの病前性格に一致します。
つまり、三年寝太郎とはうつ病になった寝太郎とそこから立ち直り、成長した人の物語だということです。


と言うわけで今回は以上になります。
2020年7月現在うつ病の僕としては、この話は自分の過眠症状を受け入れられたので、本当によかったと思います。
これを読んでくださっている方の中にうつ病の人、またはうつを経験した人がいて、この話が少しでも助けになれば幸いです。

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