ダンシング・クイーン 〜 dancing queen 〜

"願ったこと" が、いつの間にか叶っていることはしばしばあって。そのことにまた最近気づいたのは、私が歌を歌いつつ、タップダンサーさんたちを交えてセッション会を開く、そのことについてでした。タップダンスを始めたとき、(これってジャズじゃん!)と当たり前のことに驚き、その後、あるキッカケでウン十年ぶりにまたジャズスタンダードを歌うようになり、譜面を作ってあちこちのセッションへ行くようになり。そんななか私が不思議に思っていたのは、(私が通うセッションに、楽器演奏者だけじゃなく歌う人も来るのに、タップダンサーはいなくて、タップはタップ同士でインプロの練習をしている… これ如何に?)ということでした。ジャズを演奏し歌う人たちには、こんなにオープンでフレキシブルな集いの場があるのに(← もちろん、それなりの準備も心構えも必要ですが)どうしてタップダンサーは音源を流して仲間うちでインプロを踏んでいるんだろう?という素朴な疑問でした。(もちろん、ミュージシャンとセッションするタップダンサーはたくさんいるけれど、そういった場に縁があるのは、百戦錬磨の中上級者に限られているようにお見受けし…)そして、タップのインプロ練習会みたいなものを企画できないかと思い立ち、知り合いのジャズピアニストさんとタップの先輩に声を掛けてみたことがありました。私はたまたま、初心者ながらも、ミュージシャンのセッションとタップのセッションと、その両方に少しずつ足を突っ込んでいるにも関わらず、両者に接点が見えないことを残念に感じ、なんとか繋ぐことができないだろうかと考えたのです。(しかも、"歌うこと" と "踊ること" は根源的にとても近いし、タップには、"踊ること" と "打楽器的要素" の両方を兼ね備えたおもしろさがあるし!)ただ、その頃はまだ私自身が実力不足で時期尚早、残念ながら実現に至らず、その話は立ち消えになっていました。いまライブ等でご一緒している、ピアノの山口さんや、タップのかいざーさんと、親しくなる前の話です。

その後、自分で歌のライブを企画するようになって、タップも以前よりは上達して。とあるライブの後、ふと「ここでタップのセッション練習会がやれたらいいな…」と呟いたらマスターが興味を持ってくださり、タップ先生にご協力頂いて仲間うちのクローズドなセッション練習会が開催できて。その後いくつものご縁が繋がって、今ではライブ&セッションの会にホストとして参加するようになり。おもしろいものです、やりたかったことが、いつの間にか実現していました。

ABBAの "ダンシング・クイーン"。誰でも知っているこの曲が古風なジャズにアレンジされ、歌って & 踏んで、トランペットも吹いて!この動画をみて(そう言えば…)と、コトの発端を振り返って、書いてみたくなった次第。

"ダンシング・クイーン" (以下、【超•ゆき訳】)

フライデー・ナイト、ライトを暗くして
行くべき場所を探してる
スウィングするのにぴったりの
好みの曲がかかる店へ
彼女のキングと 出会うために

彼女のキングは誰?
夜はこれから 音楽はハイ
控えめなロックで すべてが上々
踊りたくなったら
チャンスは あなたのもの

ダンシング・クイーン
みずみずしい まだ17歳の ダンシング・クイーン
タンバリンのビートを感じて 踊って 上機嫌で踊って

いまが 人生のその時
彼女を見て! 彼女のいまを目撃して!
ダンシング・クイーンの輝きを

夢中にさせて その気にさせて
彼らに火をつけ あなたは行ってしまう
お次を探して おめがねに叶う誰かを
踊りたくなったら
チャンスは あなたのもの

***********************************

”ダンシング・クイーン” でもう一つ印象的なのは、ABBAの曲を全編に使ったミュージカル 『マンマ•ミーア』。舞台を、私は以前ブロードウェイで観て、その後、メリル・ストリープ主演の2008年の映画もその続編も、もちろん観ました。このストーリーの何がいいかって、いま話題の朝ドラならぬ、母であるメリル・ストリープと、その母(シェール!)とその娘(アマンダ・セイフライド)の、3世代にわたる女性たちの友情と恋愛と成長が、少々はちゃめちゃに、生き生きと描かれているところ。最後に、この映画のワンシーンも貼っておきます。


よろしければサポートをお願いします。頂いたサポートは、活動費に使わせて頂きます◎