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息子が白血病になりました 9.こどもvs母と薬

 薬の摂取の方法ですが、点滴と飲み薬を使用しています。
薬を飲ませるのに苦戦しておりました。
いつも風邪をひいたときにもらっている薬や漢方は、ヨーグルトやジュースに混ぜるだけでスイスイいってくれてたのですが。
次のものがチャレンジして失敗したものです。

・溶かす系

お茶
野菜ジュース
ココア

・混ぜる系
ヨーグルト
アイスクリーム
服薬ゼリー

・テクニック系
好きなパックジュースの後ろに隠してストローで吸わせる
少量の水で練ってビスコに挟む

 同室の幼稚園くらいの子は、お薬頑張ったらお菓子食べようね、とか
今日は何で飲む?いちご牛乳と一緒なら飲める?とか、交渉ができているのに。
2歳児はただただ拒否!逃げる、暴れる、泣く!強敵ぞ。
しかし、バクタという薬はかなり苦味が強くて、全員苦戦しています。
私も少し舐めてみましたが、眉間にシワができるくらい苦かったです。
こどもにはなかなかきついと感じました。
粉薬って飲むのが難しいですよね。
散らばるし、喉に張り付くと咽せるし、匂いや苦味がダイレクトに来るし。
しかし錠剤やカプセルは窒素の恐れがあるので、乳幼児には危険なのです。

 だいぶ心折れました。
薬を飲んでくれない以上に、混ぜたせいで警戒心が高まって、今まで好きだったお菓子やジュースを拒絶する姿を見るのと、私への信頼度が下がっていくのを感じてしまったのが辛かったです。
一時期、私が渡すものは何も食べなくなりました。

 もうこうなったら、正々堂々正面突破しかない。
見ろ!これは、薬!飲め!!スタイルに変えました。
少量の水で練って、指に乗せ、無理やり開かせた口に突っ込んで上顎に塗りつけます。
そしてすぐ飲み物、またはひとくちゼリー。これでやってます。
何か他のものに混ぜるとそのまま吐き出してしまうけれど、塗りつけてる為、
なんとか口の中に残ってくれます。
ちょっとでも体の中に入ってくれればいいや、くらいの気持ちでやっていましたが、少しずつ飲むのが上手になってきて、最近では自分から口を開けてくれるようになりました。成長!偉い〜!
と思ったら、バクタ再開のタイミングでまたイヤイヤに戻りました。
ちくしょう。

 もっと薬が飲みやすくなったらいいのにと思うのですが、改良?にはお金も時間もかかるだろうし、
そもそも人口の少ないこどもの中の、一部の病人が飲む薬にどこの会社もコストはかけないよなぁ、とも思うのです。
元気になるために、たくさん大変な思いをしなきゃいけないから、
服薬じゃなくても、治療で大変さが軽減できる部分は少しでも軽減できたらいいな。

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