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たまに見る映画レビュー:切な過ぎた『レジェンド&バタフライ』

キムタクが信長?!

と聞いた時からたいへん関心はありました。ロードショーで観たいと思いつつ逃していたのですが、今日、たまたま久しぶりに「AmazonPrimeで何か観たい、できれば重くないものを」と思っていたら、なんとこれがPrimeビデオに入っていたので、飛びついて観てしまいました。

信長が主人公なので、NHK大河ドラマのような戦国物の乗りで観始めましたが、途中で気づいた。「あ、これって、信長と濃姫の恋物語なんだ?!」

そう、戦国時代の恋物語。しかもとっても切ない。

そうとしか、感想の言いようがありません。

もちろん、戦いのシーンもたくさんあるので、そういう意味では大河ドラマの戦国物的な要素もありますが、でもやっぱり戦国恋物語。

キムタクが演じると、役柄よりもキムタクそのものの存在が前面に感じられるように思ってきたけれど、これに関しては、物語が進むにつれて”信長”に見えました。

綾瀬はるかちゃんの濃姫も良かったです。前半にある殺陣のシーンはめちゃくちゃ、キムタクよりもよほどカッコよくて(そういう設定だから、ですが)、でも後半の夫を恋い慕う、恋煩いゆえに(かな?)やつれ衰えていく姫の姿の対照がまた良かったです。

ラストシーンに近い所では、「え、そういう展開にしちゃうの?!」って意外な思いにされて、でもこのままエンディングではあまりに切ないから、そういう創作もありだよね~って賛同し、ちょっと嬉しくされたところで、最後、「やっぱり史実通りなのか!」落とされました。が、まあ、そうだよね、と思います(私が納得しようがしまいが、どうでもいいことですが)。

最後の、信長の台詞がまたよくて、シンプルな一言なんだけど、戦国恋物語にふさわしい締め、でした。こういう一言、生涯でもらったことある人は、幸せです、きっと(私は残念ながらないので、推測で言ってますが)。

☆をつけるなら5つ☆だし、10個あるなら☆10個つけます。

蛇足ですが、NHK大河ドラマの戦国物に限ってファンの私としては、いまだ、2020年の『麒麟がくる』の光秀のインパクトが拭い去れていない状態なので、『レジェンド&バタフライ』における光秀の『本能寺の変』への動機の解釈というか、理由付けは、「そう来るか~?」と興味深かったです。

蛇足2として、キムタクの武士姿といえば、『武士の一分』も相当感銘を受けました(そのレビューはこちら)。こちらも、そういえば、武士の愛の物語。でも、愛がストレートじゃなくて、夫婦なのに、何年もお互い片思いみたいな信長と濃姫の『レジェンド&バタフライ』の愛の在り方が、私にはなぜかより響くみたい。昔のいろんな想いを、ちょっと思い出しちゃうからかな~なんちゃって!(笑)。

冒頭の写真はJoeさんからドンピシャで、お借りしました。ありがとうございました!





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