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長年の謎が解ける…異文化のはなし

先日、娘にいきなり「ママ、イタリアに移住したら?」と提案されました。
「それはムリでしょう、教会がXX(地名)なんだから~」と答えました。だってクリスチャンにとって、所属教会が近くにあることは大事なことです。遠い所から時間をかけて通っている兄弟姉妹もいますが、日曜礼拝は毎週のことだから、私は近くに住みたい…。

それにしても、どうしていきなり”イタリア”を提案したのか気になるので理由を尋ねたところ、出てきた答えがこの本でした;『経営戦略としての異文化適応力』

ここにイタリアの理由があるのか~?と興味をそそられたので、貸してもらいました。そして、目からウロコがボロボロ…。「なるほどね~」とうなってしまうというか、すっきりしたというか。

私は過去にたくさんの会社で働いてきました。3か月以上の勤務を一社とカウントすると20社を超えています。
企業規模としては社長と二人~千人規模の大企業、
業界は金融、半導体、機械装置メーカー、ラグジュアリーブランド、教育、食肉、お役所系列、などなど。
日系企業も外資系も。

それらの経験から、特に自分に合わない・苦手な職場は”金融・大企業・日系”の三拍子が揃ったところと感じてきました。もちろん、できるだけそういうところを避けて仕事を探しますが、最近もなぜか三拍子そろった職場に半年ほど働く羽目になり(!)、やっぱりしんどい想いをしました。

それじゃ、中小の規模感で外資系ならOKかというと、外から見るとまったくもってキラキラ”外資系”の会社に入っても「中身は思いっきり日本社会!」を痛感したこともあり。

なので、私のこれまでの結論は、「外資系といっても所詮、働いている人は日本人だから、そういうカルチャーや価値観だよね」というものでした。そして、そこに違和感を感じ続ける自分は、ある種の出来損ないのような、不適合な自分が悪い、みたいな感覚は常にぬぐえませんでした。

ところがこの『経営戦略としての異文化適応力』には、”集団主義・個人主義”や”不確実性の回避”など6つの次元について、国別の違いが示されているのですが、それを読んでよくわかりました。これらの切り口において、私は日本標準から外れいてるというか、ずれているんだな~と。

先日書いた、宇宙開発における米国と日本の違いも、まさにここに説明されていることで、その背景にある価値観の違いがよくわかりました。

面白くて、久しぶりに熱中して読んでますが、「確かに~」とか「なるほど~」と思う箇所にはどうしても線を引きたい衝動にかられます(笑)。でも手元にある本は娘からの借り物なのでじっと堪えて。でも。これから自分が遭遇する職場や人間関係での対策に活用しようと思うと、線を引きまくって、大事に手元においておきたいので、新刊を自分用に注文しました。

自分のどこが、一般的な、あるいは多くの日本人と違うのかを知ることは、カウントダウンに入っているとはいえ残りの人生を少しでも楽に生きることに役立つだろうと期待しています。

それでやっぱり、日本に居続けるよりもイタリア移住のほうが自分のためにも周囲のためにもなるかも、って思えたら、真剣にイエス様に祈って道を拓いてもらえたらいいな~。

もっと早くにこういう本を読んでいたら、仕事人生や人間関係がもう少し楽だったかもしれないな~と思いつつ、同じようなお悩みを抱えていらっしゃる方には是非お勧めしたい一冊です。

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