今日も、搾りたてオリーブオイルをいただく。
勿体無いような気がして、遠慮がちに使いそうになるところを
あえて、沢山使う。

オリーブオイルの賞味期限は、ボトルに詰められてから18ヶ月間の日があるけれど、
搾り取ってからまもなくのほうが、断然美味しい。
オリーブオイルは、光に弱いから、遮光性のあるボトルであっても、徐々に酸化していく。
酸化すると、香りも変わってしまうし、油っぽくなる。

美味しいオリーブオイルは、何に使っても、美味しいけれど、
とりわけ、バゲットに浸すようにつけて食べるのは美味しい。
パンを味わっているのか、オリーブオイルを味わっているのか分からなくなる時がある。
もう少し、あとひとくち。
そうして、止まらなくなる。
ノンフィルターのオリーブオイルは、特にそう。
この時期だけの、最高の贅沢だと、私は思う。

年に一度。
10月の半ばに搾ったオリーブオイルは、極力、早いうちにフィルターにかけてしまう。
その方が、質が保つから。

同じオリーブオイルなのに、フィルターにかけたものとそうでないもので、
微妙に風味が変わってくるのは面白い。
少しピリリとした感じの出来になったフィルター済みのオリーブオイルは、
出来上がりのパスタに風味づけで最後にサラリとかける。
パスタのソースに立体感が出てくる感じがおもしろい。

何に使っても、美味しいものは美味しい。
だから、美味しいうちに食べるに限るのである。