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我が家のデジタル介護(WEBカメラ)



昨今話題になっている、デジタル介護。
先日NHKの番組でも、『デジタル介護最前線』と銘打って、介護の現場で利用されているさまざまなデジタル技術が紹介されたようだ。
(番組は見出ししか観ていないけれど)
我が家は、それぞれの実家とは距離がある。
義実家は車で2時間、自分の実家は新幹線の利用で3~4時間、車移動だと高速を使って4時間ぐらい。そこそこの遠さだ。

義実家で使っているデジタル機器は、まずは「WEBカメラ」。

義父が亡くなり、しばらくは義母がひとりで日中デイサービスを使ったり、一度転んでからは心配なので泊まりを使いながら日中家で過ごす、といったやりくりをしていたのだが、やはり恐れていたことが起こった。
派手に転倒して、股関節を骨折してしまったのだ。

高齢者の転倒は、本当にリスクが高い。そのまま寝たきりになることもあると言うが、数ヶ月の入院とリハビリをがんばり、現在は自宅に近い施設でのんびりと暮らしている。
1~2ヶ月に一度の割合で、日中数時間一時帰宅をすることで、現在は「帰りたい」という気持ちも少し落ち着いていると思う。

もともとは、義母が自宅で過ごしているのを見守るために取り付ける予定だったWEBカメラ。
いろいろなカメラがあるが、うちで導入したのはこれだ。
スマホのアプリと連動して、スマホ画面からカメラが写している映像を見ることができる。映像はわりときれいだし、暗くても暗視が可能。

もっと早く設置すればよかったが、もともとインターネット環境がないということもあり、その手続きと工事をするのに多少手間取ってしまった。
高齢者だけの家の場合、この「ネット環境を整える」というのがまず大きなハードルとなる。田舎なのでケーブルテレビで自治体の情報なども得ることができるため、関連しているケーブルネットの工事をすることに。
その後、カメラは無事に取り付けることができた。だが、もう入院が決まってしまった後だったので、現在は防犯的な意味で稼働している。

カメラはとりあえず、一番いる時間が長い居間に設置。本棚の上の、気にならない位置に置いた。居間から続く食事スペース・台所方向へ見通せる。
もし、ひとりで夜寝ることになれば、寝室からの廊下あたりにももうひとつつけたと思うが、そういう状況にはならなかった。

このカメラ、範囲内に何かが動くと反応する。
そしておもむろに録画を開始。録画は何かが動いているときだけだし、録画があったとき(何かが写ったとき)にはそれをいちいち時間帯で記録してくれるスグレモノ。延々録画を見続けなくても、記録部分だけをピックアップして見ることができる。
ただ、「何かが動いて写った」ごとにスマホに通知が来るので、たまに部屋の掃除や換気などで帰宅すると、前を通り過ぎるたびに何十通もピンカン!ピンカン!と鳴るのでマナーモード推奨だ(設定すればプライバシーモードもあるが)。

それがだ。
何度か夜中に鳴ったことがある。
誰もいないはずの部屋。すわ、何事!? まさかの侵入者?
それとも……ネズミーチャンかGチャンか?

相方とふたりで、暗視のグレー映像を確かめてみた。
何やら、ふんわり羽ばたいているようにも見える。
これは……モスラ?(蛾が恐ろしいので比喩)
何やら、ホコリのようなものもキラキラ舞っていて……これはモスラの鱗粉???(違う)

その後、帰るたびに何度も部屋をくまなく捜索してみたのだが、どうしてもその正体にたどり着くことはできなかった。
ネズミ用スモークを焚いた後も何度か彼は現れたが、結局わからずじまい。
くやしい……でもすんごい大きなモスラ(蛾の名前恐ろしくて言いたくない)だったら卒倒するかもしれないし、まあいっか。

カメラとしてはとても役に立つと思うので、ゆくゆくは実家のほうにも取り付けたいと目論んでいる。
ただ、現在ひとりで家にいる母に「カメラつけたい」と言っても、「見張られるのヤダ」とか言いそうで、説得するのはちょっとハードルが高い気がする。おいおい作戦を練る予定だ。






おきらくなちっこいペンギン。ゆるーーーいファジサポ。介護とか雑記。