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ランニング10数年、「これはよかった」というシューズを振り返る

私がランニングを始めたのは、10数年前の1月でした。正月明けでしばらく体を動かしていなくて、何かしなくては、と走り始めました。自分の中でのタイミングがよかったのでしょう。それが何とか今まで続いています。いつの間にか、5日ぐらい走らない日が続くと体がムズムズするようになりました。

使ったシューズも増えてきました。忘れてしまう前にこれまでのお気に入りを振り返っておきます。どれも、練習にも大会にも履いたものです。

なお、以下に出てくるリンク先は、後続モデルを含めいま販売されているものを載せています。


アシックス GT-2000

ランニングを始めたとき、続くかどうかわからないから今ある靴を使っておこうと思いました。それで家にあったスポーツシューズっぽいものを履いて走りました。そしたら、2週間ぐらいで両足親指の爪がたまらなく痛くなってしまいました。見た目はスポーツシューズでも走るのに向いてなくて、しかも自分の足とも合っていなかったのです。

これではダメだとアシックスのショップに行きました。足のサイズを測りアドバイスをもらった上で購入したのが、このGT-2000です。私の初めての「ランニングシューズ」でした。

足の計測をしてくれた店員さんから、意外なことを聞きました。それまで私は自分の足が幅広だと思っていたのに、「少し細身ですね」と言われたのです。私の幅広説は、子どものころ親にそう言われていたからというのが理由。一方でアシックスの店員さんは専門家です。店員さんがおすすめしてくれたモデルの中から、GT-2000を選びました。

色は白っぽいものだったと思います。探しても写真が見つからないのが残念。

このシューズを履いて1年後、走り始めたときには想像もできなかったハーフマラソンの大会に出ました。練習も本番もこのシューズです。ソールの耐久性が高く、全部で2000km以上走りました。思い出深い一足です。

アディダス アディゼロ ジャパン ブースト

次に使ったのは、アディダスのシューズです。当時、「シューズの神様」と呼ばれた靴職人の三村仁司さんがアディダスと専属契約を結んでいました。それでアディダスを履いてみようと思ったのです。

アディゼロジャパンブースト。今は「ブースト」とは呼ばないようですね。

このシューズはフルマラソンを意識して買ったものです。初めてのフルマラソンにこれを履いたか、GT-2000だったかは覚えていません。でも初めてサブ4を出したのはこのアディゼロです。

当時の私には、この靴の軽さが印象的でした。クッション性が高い靴から履き替えて、「シューズでこんなに感触が変わるんだ」と驚いたのを覚えています。

軽くて持ち運びやすかったので、ロードで履くのをやめてしばらくは海辺ラン用に使っていました。

アシックス  GEL FUJI Trabuco(トラブコ)

ランニングを始めて数年経ちフルマラソンも数回走った後、トレイルランをしてみたくなりました。そこで入手したのがトラブコです。これも頑丈な靴でした。

今はGEL-Trabucoという名前ですが、以前はGEL-Fuji Trabucoと、Fuji(富士)が入っていました。

山を走る機会はそう多くないので、山歩きやハイキング、そしてトレイルランとほぼ同時期に始めたウルトラマラソンでも使いました。GEL-FUJIという名前のとおり、このシューズで富士山に登ったのがいい思い出です。

ナイキ エアズームペガサス

この頃、足にひとつ悩みがありました。長い距離を走ると指先、特に親指と人差し指が擦れて痛みが出るのです。指が少し重なるようになってしまうのが原因のように思えました。フルマラソンやウルトラマラソンではかなり気になる痛みです。

そこで考えたのが、「やっぱり細身のシューズは合わないんじゃない?」ということ。ちょうど、評判が良かったエアズームペガサスを履いてみたいと思っていた時期でした。そこでサイズをほかのランニングシューズより0.5cm小さくして、かわりに思い切り幅広の「4e」を試してみることにしました。

下のリンクは、4eが見当たらず通常モデルです。

これが自分にとっては大当たりでした。指の擦れと痛みがすぐに出なくなったのです。よくわかりませんが、「足は細身だけど指は広がっている」のかもしれません。ともあれ、以来エアズームペガサスは私が絶大な信頼を寄せるシューズとなりました。

ウルトラマラソンを走るときは、迷わずこれを履きます。長距離・長時間で足がむくんできたときも、4eの広さだと私は足指のつらさをあまり感じません。

普段の練習でも、半分ぐらいはペガサスです。膝に不安を抱えてフルマラソンを走ったときは、レース用と考えていた軽量シューズをやめて前日にペガサスで行くことにしました。サブ3.5、当時の自己2番目の記録でゴールできました。

アシックス EvoRide (エボライド)

ナイキのペガサスに大満足しつつ、それでもほかのシューズも履いてみたくなります。久しぶりにアシックスにしようと探して選んだのがエボライド。脚を効率的に回転させやすいシューズということで、回転数(ケイダンス)を上げたい私にはとても興味深い製品でした。

これも、とても気に入ったシューズになりました。今も後継モデルを使っています。

昨年、ずっと記憶に残るだろう場所を走ったときに履いたのもエボライドです。

普段のランでは、キロ4分半〜5分ぐらいで気持ちよく走れます。ソールの溝が浅いので、山道や、雨の後で滑りやすそうな路面を走るときは履かないようにしています。

この記事の冒頭に載せた写真もエボライドです。

アルトラ ONE V3

ALTRAのランニング シューズ、いいですね。ソールの厚みがつま先からかかとまで変わらないゼロドロップの感覚も好きですし、どのモデルも指の部分が広く作られているので私はとても履きやすいです。

数年前、ヨドバシのオンラインストアでアルトラのシューズが投げ売りと呼べるほど安値で売られることがありました。たまたまそれを見つけて何足も購入しました。中でもロード用に「これはいい」と感じたのが、ONE V3です。

軽くて、脚の回転をスムーズに行えて、指は幅広。とても走りやすいです。

ただ、残念なことに今はこのモデルは後続を含め販売されていないようです。アルトラのシューズはアッパーもソールもそれほど耐久性が高くないように感じるので、手持ちのものは、普段の練習には使わず大会前と本番にだけ履くようにしています。

まとめ

ランニングを始めて10数年、気に入って履いてきたシューズのことを記しました。

私は最新シューズ事情には詳しくありませんし、次々とシューズを変えていくこともありません。その分、気に入ったシューズとはいろいろな思い出があります。

今日はペガサスを履いて走ってきました。

これからも、どんなシューズとどんなランをしていけるのか、楽しみです。



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