①日本人のルーツを顔の特徴から読み解く書籍『ニッポン　カオロジィ』

こちらは私の愛読書、
川口哲生(哲夫)著の「ニッポン　カオロジィ」と「めんたんぴん」です。

内容は、日本人の顔の特徴から「縄文系」「弥生系」よりさらに詳しく、大きく8タイプに分類し各ルーツを考察するというものです。

②8種類のカオロジィタイプと代表的な有名人

8つのカオロジィタイプはそれぞれ

1、モンゴリアン…北方遊牧民

・一重（奥二重）
・頬骨やエラが張る
・頑丈な体つき
・体毛は薄い
・色白の人が多い
・髪の毛は直毛の人が多い


ex.(敬称略)
北野武、渥美清、北斗晶、安藤美姫、村上佳菜子、片山さつき、富永愛

2、ミカドニアン…満州人、ツングース系

・一重（奥二重）
・すんなりとした卵形・面長の顔
・色白傾向
・背は高めで華奢な体型

※浮世絵に描かれる「和風美人」はこのタイプ

ex.明石家さんま、羽生結弦、浅田真央、松任谷由実

3、ドラグーン…華北の黄河流域発祥の古代漢民族

三国志の武将の肖像画のような顔立ち

・二重（奥二重）で切れ長の比較的大きな目
・面長の輪郭
・高くて長めの鼻
・背は高め

※スタイリッシュな風貌の人が多く、男性芸能人に多い

ex.大泉洋、栗原類、阿部寛、又吉直樹、安倍晋三
綾瀬はるか、土屋太鳳、すみれ、波瑠、ダレノガレ明美、ホラン千秋

4、ヤマタイ…華南の長江流域発祥の農耕民族

雲南省のミャオ族やチベット人（倭人）

日本人の中で最も多いカオロジィタイプ

・二重（奥二重）で丸い目
・丸顔で童顔
・小柄な体型

※80年代のアイドルブーム以降、アイドルに多い顔

ex.劇団ひとり、田中裕二、櫻井翔、麻生太郎
中川翔子、きゃりーぱみゅぱみゅ、福原愛、能年玲奈

5、トロピカル…東南アジア、ポリネシア系、南方系海洋民族

・くっきり二重で大きな目
・鼻は低く広がり気味
・唇は厚め
・天然パーマ
・色黒傾向　
・小柄～大柄と体型は幅広い
・手足が長く、プロポーションの良い人が多い

ex.小島よしお、斎藤工、名倉潤、さかなクン、織田裕二
安室奈美恵、高橋真麻、秋元才加、ベッキー、春香クリスティーン、水原希子

6、オリジン…アイヌ・琉球系

・二重（奥二重）でまつげが長い
・色白傾向
・エラや頬骨が張る
・筋肉質ながっしり体型
・眉毛や体毛が濃い
・髪が多くて天然パーマ傾向

※最古の日本人でありながら、
「日本人離れ」したカオロジィタイプ

ex.ガレッジセール・ゴリ、石原良純、松平健
仲間由紀恵、平愛梨、国仲涼子、宮里藍、中島みゆき、マギー

7、ブレンドミックス…
南北形質が調和した顔立ち　

特に、日本人の二大多数派であるミカドニアンとヤマタイの中間形質

※ミカドニアンとヤマタイ以外の形質が強く出ることもあり、どのカオロジィタイプが強く出るかによって印象が変わります

・卵形の輪郭
・奥二重の目
・こじんまりとした顔パーツ　
・印象に残らない端正な顔立ち
・体型もバランスが良く、華奢な人が多い

ex.川越達也(ヤマタイベース)、
向井理(ミカドニアンベース)、
小栗旬(ドラグーンベース)、
菅直人(ヤマタイベース)、
タモリ(ドラグーンベース)、

上戸彩(ヤマタイベース)、
剛力彩芽(ヤマタイベース)、
室井佑月(ミカドニアンベース)、
Superfly越智志帆(トロピカルベース)

8、モザイクミックス…南北形質がまだらに発現した顔立ち

・顔の上半分は目が細く、眉の薄い弥生系
・下半分は鼻や口の大きな縄文系形質の人が多い
・目と目の間が離れている傾向も

ex.織田信成、林修、中丸雄一
杏、研ナオコ、井上和香、大久保佳代子

③ ニッポンカオロジィの関連サイト

15年前くらいにはカオロジィの公式サイトがあって、有名人のカオロジィタイプを分析していたり、自分のカオロジィタイプを診断できたのですが、残念ながらいつの間にか消えてしまいました…

カオロジィについて言及しているサイトは、今ではこのサイトくらいです。

http://extra.mport.info/kaology/archives.html

④日本人離れした、または混血の有名人のカオロジィタイプ

ざっくり分けて、新モンゴロイドの「弥生系」がモンゴリアンとミカドニアン。

旧モンゴロイドの「縄文系」がオリジンとトロピカルに当たります。

ニッポンカオロジィのタイプ分けを見る限り、日本人のルーツは縄文系と弥生系だけとは一概に言えないことがよく分かります。

さらに純日本人であっても、歌手の平井堅のような極度に西洋人的な容姿の日本人もいます。

※最新版の「ニッポンカオロジィ21」には平井堅の名前は載っていませんでしたが、以前にあったカオロジィのサイトには「オリジン・ドラグーン」タイプと記載されていました。

ちなみに、映画『テルマエ・ロマエ 』で古代ローマ人を演じた、日本人離れした濃い顔立ちの阿部寛と北村一輝は、それぞれドラグーンとオリジンに分類されていました。

ちなみに、ベッキー、ダレノガレ明美、マギーなど、欧米人との混血の有名人も挙がっていましたが、便宜上、ドラグーン、トロピカル、オリジンのいずれかに分類されていました。

オリジンタイプは最古の日本人でありながら、
日本から遠く離れた中央アジア、南アジア方面や太平洋地域の民族とも共通点があるとのこと。
原初の日本人でありながら、一番「日本人離れ」しているという独特のカオロジィタイプです。

ちなみに、ドラグーン（古代漢民族）の発祥地である黄河流域は、元々西域系のコーカソイドの居住区だったともいわれています。

トロピカルは基本的に南方系の旧モンゴロイドですが、アンダマン諸島の原住民のような原始黒人や、インドや地中海系のコーカソイドも含むそうです。

⑤カオロジィタイプは加齢で変化する

また、カオロジィタイプは年齢によっても変わるようで、子供時代は丸顔のモンゴリアンやヤマタイが殆どですが、そこから顔の長さや、エラや頬骨、鼻の高さ、もしくは眉やひげの濃さが変化して個性が出てくるそうです。

また、中年以降に肉付きが良くなることで、
細面のカオロジィタイプから丸顔タイプに変化する。またはその逆に、若年期特有の顔の丸っこさが抜けて、頰が細長くなったり、骨張ってくることでカオロジィタイプが変化することもあるそうです。

確かに、最新版の『ニッポンカオロジィ21』では、昔の書籍で挙げられていた有名人のカオロジィタイプにも、何名か変化があって興味深かったです。


例、松平健(ドラグーンヤマタイ→オリジン)
松崎しげる(オリジンヤマタイ→トロピカル)

⑥カオロジィタイプには「ハイブリッド」もある

昭和・平成初期版の書籍では、カオロジィはサブタイプまで列挙されていましたが、

最新版はメインのカオロジィタイプのみ記載されていたので、メインとサブが記載されていればもっと面白かったかなと思います。

※北川景子、小林麻央、武井咲は「ヤマタイ」の欄に挙げられていましたが、彼女たちはメインがヤマタイ、サブがドラグーンの「ドラグーン・ヤマタイ」かなと、個人的に思ってます。

このように、昔のカオロジィの書籍では「ドラグーン・ヤマタイ」タイプのように、サブタイプ・メインタイプの表記がありました。

※ちなみに、「ドラグーン・ヤマタイ」は、ヤマタイの可愛さとドラグーンの端正さを併せ持っているため、人気女優に多いカオロジィタイプです。

⑦余談〜令和版の「ニッポンカオロジィ」発売への期待〜

ちなみに、静岡出身なのに「沖縄出身？」って訊かれたことがある私は「オリジンタイプ」の可能性濃厚です。

もし可能であれば、令和版のカオロジィも読んでみたいなと思っております。