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ADHDは基礎をすっ飛ばして応用をしたくなる?


①報酬系の違いと「理解しやすい順番」の違い?


・ADHDの人はドーパミン不全になりやすく、強い刺激を求める
・基礎をすっ飛ばして応用をしたくなる

先日Twitter(X)にて、このような主旨のつぶやきを見かけました。

「基礎をすっ飛ばして応用をしたくなる」特性については、ADHDではなくとも「全体像→細部」の順に理解したい、同時処理型の私にも思い当たる節があります。


ADHD傾向の人が、「基礎をすっ飛ばして応用をしたくなる」理由としては、以下の理由が考えられそうだなと考察しました。

・細かい積み重ねでは報酬系(ドーパミン)がはたらきにくく、未来の目的やビジョンを明示するなど「強い動機付け」が必要

・目的(応用編)や全体像が見えない状態で基礎を学ぼうとすると、「なぜ今これを学ばなければいけないのか」という状態になって、却って頭に入らない




②ADHDは、定型発達と同じ「努力」の仕方では学習効率が悪い?


他にもTwitter(X)にて、定型発達とADHDの努力や経験の積み上げ方の違いについて、相互フォローの方による興味深い呟きがありました。

・きっちり経験を積み上げて、引き出しからすぐに荷物を取り出せる人たちで、常日頃から今できることを積み重ねる努力もしている

・努力をしても積み上げる場所を持ち合わせていなくて、引き出しの中はぐちゃぐちゃ。
積み上がらなかったものは浮遊していて、何かと何かが紐づくとその重みで再び降ってくる

おそらく、前者は定型発達、後者はADHDの学習経路を指しているのだろうなと推測しました。


他にもTwitter(X)にて、以前にこのような内容のつぶやきを見かけました。

それぞれ別のユーザーさんのつぶやきですが、

ADHD(または同時処理型)にとって、
いかに「全体像の理解」が重要かが伝わってくる内容だなと感じます。

ADHD脳のせいか 「知らない仕組み」 を理解す るのに時間がかかる

仕事の説明受ける

→半分しか理解出来ず、 同期達より遅れやミスが
目立つ

→呆れられヘコむ

→一年後、急に何もかもが繋がり理解する。 同期 達を追い越し、 先輩に追い付き追い越せになる

毎回これ。急に来るのよ、全体像の理解が

仕組みを理解する時、 脳内回路の構築に時間がかかるのかも

・定型発達

説明聞いた通りに、脳に回路が作られる。
知らない情報があっても回路は流れる

・ADHD

脳に回路を構築する際、知らない情報があると回路が流れない。 回路のパーツが全部ハマると急に回路が流れ出す

ADHDは、急に点と点がつながって全体像を把握し理解が進むということがある。だからスタートダッシュは遅くても後から能力が伸びるという現象が起きる。

これは人生とか仕事でも同じなのかな。色々と経験して急に全体像をつかむ。だから行動しまくれば ブレイクスルーが早く訪れるかもです。


③まとめ

ADHDは「地道な努力」が嫌いだと思われやすいですが、基礎から積み重ねようにも「なぜ今これをやらなければいけないのか」目的や脈絡が見えないと、学んだことが積み重なりにくい認知特性でもあるのかもしれません。

基礎の積み重ねが大切とはいえ、ADHDや同時処理型の人が多数派と同じやり方では、学習効率はあまり良くなくて、全体像がしっかり把握できてこそ、安心して目の前のこと(学生時代なら勉強)の積み重ねができるのかなと改めて感じます。

「全体像が見えないモヤモヤ感」を解消してから細部や基礎を見直すのは、人によっては効果的な学習法なのかもしれません。


※特にWAISのIQの数値が、

・言語理解や知覚推理が平均以上
・ワーキングメモリーや処理速度が相対的に凹

の人ほど、基礎的な反復練習が積み重なりにくく、全体像を意識する必要があるのかもしれません。

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