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資源・エネルギー・環境教育雑記帖(16)〜教科書で扱われている資源・エネルギー・環境(中3理科・いろいろな物質の利用)〜

2023年より、資源・エネルギー・環境教育の推進に深く関わってきました。
この分野への興味を抱き、暇を見つけては関連する書籍を読み、研究を重ねています。
同じ関心を持つ仲間たちと立ち上げた研究会では、教育における資源・エネルギー・環境問題の扱いについて積極的に議論を交わしています。
この不定期連載では、教科書に記されていることを踏まえ、中学校及び高校での資源・エネルギー・環境に関する教育内容をご紹介します。
今回の記事では、身近な物質と石油との関わりについて綴っています。


繊維

繊維には、天然の素材から作られる天然繊維と、石油を始めとする原料から人工的に製造される合成繊維の二種類が存在します。
合成繊維の開発背景には、天然繊維の欠点を補う目的と、天然繊維では実現できない独自の特性を付与することがあります。

プラスチック(合成樹脂)

プラスチックは、石油を基に人工的に作られた物質で、形状を自由に変更できる特性を持っています。
プラスチックの主な特徴は以下の通りです。

  • 多数の炭素原子が連なる長い分子(高分子化合物)で構成されている。

  • ガラスや金属と比較して密度が低い。

  • 熱を加えると溶け、容易に成形できる。

  • 電気を通さないため、絶縁材料として使用される。

  • 軽量であり、柔軟性がある。

  • 強度が高く、割れにくい。

  • 腐敗や錆びが発生しないため、耐久性がある。

また、プラスチック使用に伴う問題点も指摘されています。

  • 自然環境に放置されると長期間分解されない。

  • 海洋生物がプラスチックごみを摂取することで、体内に蓄積し健康を害する可能性がある。

  • 異なる種類のプラスチックが混在すると、リサイクルが困難になる。

なお、電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」、生分解性プラスチックなども中学3年生の理科の教科書で取り上げられています。

資源教育の可能性

プラスチックに関する教育は、中学校での社会の公民科目や技術の授業でも取り扱われています。
特に、石油資源の有効利用に焦点を当てた教科横断的な学習を行う際、中学3年生の理科で学ぶこの内容を活かすことができると考えられます。

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