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エッセイ|結局、1個98円の方が美味しいときってあるよね

子供時代に苦手でも大人になると好きになるものってあるよね。

よくある例えだと、大人になってパクチーが食べられるとか、ししとうが美味しく感じるとか。

僕の場合は少し特殊で大人になってからプリンが食べられるようになった。

プリンと言えども様々なタイプがある。

ほぼ飲むカスタード状態のプリンもあれば、
純喫茶でよく出てきそうな固めのプリンもある。

僕はどちらかと言うと、後者の固めの方が好きだ。

そんな僕だけど、もともと甘党であることもあってプリンにハマった時期がある。

それこそ、手作りからお店、スーパーなど割と多種多様なプリンを食べてきたと思う。

中でも、一番美味しかったのが森永から販売されている焼きプリン(確か98円ぐらい)だ。

表面が炙ってあって食感が楽しく、プリン本体はやや固め。

底には、ほろ苦のキャラメルソースが惜しみなく注入されており、到底98円のクオリティではない。

意外と、瓶に入ってお高く止まったプリンより、98円ぐらいのそうそうこれこれってタイプの方が美味しかったりする。

もちろん、お高く止まったプリンも美味しい。

ただ、僕の好みに合わなかっただけである。

それぞれに違う良さがある。

振り返ってみると、高級チョコレートの芳醇で濃厚な美味しさより、アポロチョコのさっぱりとした軽い美味しさの方が好きだ。

きっと慣れ親しんだ味でホッとするんだ。

そんなことを考えながら
スーパーのスイーツ売り場で1つ100円ぐらいの杏仁豆腐を買い物かごに入れた。

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