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苦手だという思い込みを超える体験

現職で講師という形で社外の方向けに1時間ほど講演する機会をいただくことがありました。

それが本当に楽しくて仕方なかった。

緊張をほぼ感じることなく終えた感覚に自分でも驚きがあった。人前で話すことはお陰様で苦ではなくなったものの、ここまで楽しむ感覚でやれるほどだったかなあと。


社会人になって数年間ずっと、人前で話すのは苦手で嫌だな、避けたいなとずっと思っていた。

実際に発表の時が近づけば緊張して、ひどい時は吐き気がしたりもしていた。


ただ一方でなんとかやり切った時のなんとも言えない爽快感(きっとアドレナリン的なものですかね?)は当時から感じていた。

転機があったのは前職時代に異動に伴い業務上、大勢の社外の方向けに講演する場を仕切ることから自らの発表までを行うことが半ば強制的にやらねばならなくなったこと。

これも当初は正直嫌で嫌でしょうがなかった。


ただ、変な見栄というかプライドもあるのでなんとか伝える内容はプレゼンは良くしていきたい。

何より忙しい中わざわざ話を聞きにきてくださる方に一つくらい何か印象に残るものを持って帰ってもらいたいと思い、プレゼンに関わる本や、YouTubeを漁り始めた。

また、あの人の発表すごいなと思う先輩、同僚、後輩、みんなをいつも以上に意識して日頃から見るようにした。

いっぱい為になることはあったが個人的に一番影響を受けたのは政治家の小泉進次郎さんの、人にいかに話を聞いてもらえるようにするか?に対する考えの動画。

彼が政治家として選挙に挑んだ当時は、所属党や世襲政治家に対する完全な逆風の時代。どれだけ話を聞いてもらいたくても、見向きもされない。

そんな完全アウェイな中で、いかに生き残るかを考えて考え抜いて編み出した小泉進次郎さんの話し方の思考は非常に参考になるものでした。

まねぶという言葉もあるように真似るように学んだ、そんな日々の中でのあるタイミングでの業務上の講演の場に以前から仲良くしていた当時広報をしていた後輩が動画撮影をしたいとその場に来てくれた時のこと。

講演後のフィードバックで、「すごくわかりやすくて感動した」といった内容を私へ言ってくれた。


先輩への社交辞令、気遣いだったかもしれないが自分にとっては信じられないくらいの考えの変化につながった。

自分の話が人の印象に残るのかもしれない!

そこからは不思議と発表の場が楽しみで仕方なくて、緊張もするがワクワクもする仕事に変わった。

長い間辛かったのは事実だが、今楽しいのもまた事実。コツコツやってるといつか実を結ぶのを感じると同時に、苦手というのは思い込みや先入観もあるのだろうと考える。

もちろん、私のプレゼンを評価するのは話を聴いている方であり、実際どう思われたかの聴衆の真の気持ちは私にはわかりませんし判断できません。ただ、自分は楽しい。こう思えただけですごく前進した。

苦手という思い込みを変えられた体験を一つ持てたので、これを自信に他の分野も自己研鑽を続ける。

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