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仮説検証型アジャイル開発

Webアプリに限らずに何か製品・サービスを企画し開発していく際には必ず「仮説検証」を行うフェーズがあります。

その工程は仮説検証においては2段階「目的選択(コンセプト検証)」と「実態選択(ユーザーにとって有用かつ必要最小限の範囲の機能を特定)」があります。

MVP(必要最小限モデル)そのあとに、アジャイルによる開発で2段階「手段選択(機能設計、UIデザイン、データ構造検討)」と「順序選択(プロダクトバックログのリファインメント)」があります。
これが「仮説検証」+「アジャイル開発」=「仮説検証型アジャイル開発」の全体の流れです。

これまでは「アジャイル開発」に目を向けてきましたが、少しだけ「仮説検証」についてもその概要を紹介します。僕も「リーンスタートアップ」については熟読し、実行しており親しみやすい構成になっていますが、少し違うようです。

1.検証の始点
「自分たちがどこまでわかっていて、どこからわかっていないのか」を把握するために、初期仮説の立案を行います。この段階でどの程度仮説を練れているのか、検証手段を決めます。
また、仮説検証は「より事実を広く集める方に重きをおいた活動」とモデル化を挟み「確認や裏付けに重きをおいた活動」の2回は実施することを想定しておく必要があります。
これらの活動により、ソリューションの特定に向かわせていきます。

2.検証活動
「仮説立案(モデル化)」と「検証の繰り返し」によって少しずつわかっている領域を増やし、プロダクトのコンセプトの的確度(ユーザーにとって必要かどうかの的確度)を高めていく
この「モデル化」というのは、「仮説キャンバス」や「カスタマージャーニー」、「プロトタイプ」などがありますが必要に応じて使い分けます。

3.検証の終点
検証の最後に以下3つについて分析と整理を行います。
・課題仮説の定義(結論)
・課題解決のために必要な機能性の定義
・機能性を想定ユーザーに届けるためのインターフェースの方針
これらは、正しくないものを作らない戦略での実態選択、手段選択の意思決定を行う際のインプットとなります。

これらの工程を繰り返し「MVPの特定」ができるように選択の幅を狭めていき、特定できたら「アジャイル開発」へと移行していきます。そして「アジャイル開発」まで含めた全行程がプロジェクト全体の流れと言えるでしょう。

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