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プロダクトの世界観を実現するために何を備えるのか

プロダクトオーナーの職務の2つ目として「プロダクトの世界観を実現するために何を備えるのか」(仮説の番人)があります。

1.「プロダクトが応えるべき要求(プロダクトバックログ)とは何か」という仮説を立てる

2.「ユーザーに届けて、使えるようにするためにはインターフェースとしてどうあるべきか」という仮説を立てる

3.「プロダクトづくりとその提供を持続可能にするためにどのようなビジネスモデルを描くのか」というビジネスの仮説を立てる
プロダクトオーナーはこれら3つの仮説を立てなくてはなりません。

1.「プロダクトが応えるべき要求(プロダクトバックログ)とは何か」という仮説を立てる
とは、要求の言語化と整理のことです。

具体的には、プロダクトのコンセプトを念頭にユーザーストーリーマッピングを行い、「XとしてYしたい、なぜならZだからだ」という要求を洗い出します。

これらに対してどんな機能性が必要なのか、この要求を実現するための「条件」を「受け入れ条件(PBIごとに定義された完成の条件)」としてある程度明確にします。

2.「ユーザーに届けて、使えるようにするためにはインターフェースとしてどうあるべきか」という仮説を立てる
とは、UIの方針を決めるということです。

ユーザーとの身体的な接点の最前線がUIであり、プロダクトを手に取り使ってもらわなければ、ユーザーが使えなければ、そのプロダクトの価値は全くありません。

UIの設計自体はデザイナーが担いその効力を最大化させる責任を持つのもデザイナーです。プロダクトオーナーはUIに触れる最初の存在としてユーザーに成り代わり使用感を評価します。

また、UIの方針についても打ち出す必要があります。よってUIについての知識がある程度求められます。
ユーザーを自分に憑依させてプロダクトに向き合うためにもユーザーインタビューを何十人と重ねることもあるでしょう。そのためのプランニングもしておくと良いそうです。

3.「プロダクトづくりとその提供を持続可能にするためにどのようなビジネスモデルを描くのか」というビジネスの仮説を立てる
とはビジネスモデルの設計に当たります。

プロダクトオーナーには「ユーザーの観点」と「ビジネスの観点」の両方を観ることが求められます。
プロダクトをユーザーに届けて使ってもらうことに責任を持つのであれば当然のことかもしれません。

どのように収益をあげるのか?その構造は?ユーザーは誰か?チャネルは何か?など明示し実行することが求められます。

これら3点が仮説の番人としてのプロダクトオーナーの職務の1つです。しかし、これ1つでも相当に難しい役割です。いかにメンバーとの連携をうまくできるか、コミュニケーションを取れるかということが重要になってくると思います。

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