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クロンのNPB完全適応には何が必要なのか?

クロンのNPB完全適応には何が必要なのか?

プロ野球開幕から1か月以上が経過し、各球団/各選手の明暗がくっきり分かれ始める時期となってきました。
特に新戦力においては明暗の判定がなされやすい部分かと思いますが、広島の新戦力として最大の期待を集めたであろう、新外国人のクロンはここまで暗と判定せざるを得ない成績を残しています。

開幕前の練習試合からOP戦にかけては、29打席無安打が続くなど日本野球への対応に苦慮していた様子でしたが、故障離脱こ

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ケビン・クロンは広島を優勝に導く使者となれるか?

ケビン・クロンは広島を優勝に導く使者となれるか?

先日、広島の新外国人獲得の発表があり、1Bをメインポジションとするケビン・クロンと、リリーフがメインのドヴィダス・ネブラウスカスの2名が来年からチームに加わることとなりました。

特にクロンについては、日本球界入りの一報が流れてからは、広島入りも噂されましたが中々移籍先球団が発表されず、ファンをやきもきさせましたが正式に発表され、待望の長距離砲加入に歓喜の声を上げたファンも多いかと思います。

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新外国人3選手は広島にフィットするのか?~スコット編~

新外国人3選手は広島にフィットするのか?~スコット編~

前々回はDJ・ジョンソン、前回はJ・ピレラを取り上げて広島のみならず日本球界にフィットするのかについて検討してきましたが、最終回となる今回は最も直近で契約を結んだT・スコットを取り上げて過去の二人と同様に考察を加えていきたいと思います。

T・スコット R/R 191cm/84㎏ 27歳

スラっとした体型で顔もよいため、女性から人気を集めそうな選手ですが、まずはこれまでの経歴を簡単にさらっておき

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新外国人3選手は広島にフィットするのか?~ピレラ編~

新外国人3選手は広島にフィットするのか?~ピレラ編~

前回はリリーフ投手として期待のかかるDJ・ジョンソンについて分析していきましたが、今回はOF(外野手)をメインとしながらも2B(二塁手)をこなすこともできるUTプレイヤーであるJ・ピレラについて、選手としての特徴を探りながら、広島の現状のチームのみならず日本球界にフィットすることができるのかについて、確認していきたいと思います。

J・ピレラ R/R 183cm/95㎏ 30歳

身長は大きくなく

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新外国人3選手は広島にフィットするのか?~DJ・ジョンソン編~

新外国人3選手は広島にフィットするのか?~DJ・ジョンソン編~

2019年シーズン、広島には実に9名の外国人選手が支配下登録で在籍していました。それだけ多く在籍したために、外国人枠の問題によりチャンスが限定的になった選手も多く、レグナルト・ヘルウェグ・ローレンス・サンタナといった選手が2019年限りで広島のユニフォームを脱ぐこととなりました。

出会いもあれば別れもあるということで、上記のように多くの選手が広島のユニフォームを脱ぐと同時に、新たに3名の外国人選

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依存度から見る外国人編成

依存度から見る外国人編成

NPBにおいて、戦力の補強手段として考えられるのは、ドラフト・新外国人獲得・FA・トレード・戦力外選手獲得といったところになってくるでしょう。

その中でも、ドラフトと新外国人選手獲得は各球団毎年行っており、ここの成否がその後の勢力図やペナントレースの行方を左右してくることは言うまでもありません。

とりわけ新外国人選手獲得については、短期的なスパンで効いてくる補強であり、かつ各球団はリリーバーや

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三振の取れない外国人リリーフは短命⁉

三振の取れない外国人リリーフは短命⁉

先日、日本ハムが今季53試合に登板しセットアッパーやクローザーを主に務めたM・トンキンを契約期間をもう一年残しながら自由契約としたことを発表しました。

確かに当初期待されたような打者をねじ伏せるような投球は見られず、年俸と働きが見合っていない部分はありましたが、それなりに結果を残していたので少々驚きました。

昨年に、西武が同じくセットアッパーを主に務めていたB・シュリッターを自由契約にしたこと

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ここ数年活躍する外国人投手の特徴をデータから探る

ここ数年活躍する外国人投手の特徴をデータから探る

毎年NPBには多くの外国人投手が来日し、先発にリリーフに様々な役割で活躍を見せています。

ここ最近では、2016年に広島のジョンソンが沢村賞を受賞したり、2017年にはソフトバンクのサファテがMVPを獲得するなど、大きなタイトルを獲得するような投手も出てきました。

また、現状どの球団も外国人投手抜きというチーム編成を行っているチームはなく、チームの戦力構成を考えても外国人投手を当てるのと当てな

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バティスタとメヒアの今後

バティスタとメヒアの今後

バティスタとメヒアの両名は、カープアカデミーを経て2016年に育成契約を結んだ後に2017年に支配下登録されるなど、全く同じような足跡をここまで歩いてきています。

バティスタは昨季二軍で48試合で21本塁打を放つなど、その圧倒的なパワーで早々に一軍定着を果たし、今季は一軍の舞台で25本塁打を放つなどチームの主力選手へと成長を遂げました。

一方のメヒアは昨季は二軍で首位打者、今季は三冠王と二軍で

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広島の外国人編成における一考察

広島の外国人編成における一考察

今季広島には計8名の外国人選手が所属しました。

その内訳は、投手にジョンソン・ジャクソン・カンポス・フランスア・ヘルウェグ、野手にエルドレッド・バティスタ・メヒア、となっています。

そして本日、上記リンクのニュースの通りエルドレッド・ジャクソン・カンポスの3名の退団が発表されました。

それでは、なぜこの3名が契約を更新することなく退団することになったのかについて、以下で簡単に考察していきたい

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