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S-Dロジックを知る①

サービスデザインを学ぶうえで嫌と言うほどよく耳にする言葉がある。

本質的価値」という言葉。

口酸っぱく言われるということは、それほど今のビジネスで求められることであることは間違いない。

さて、ロジカルシンキング(論理的思考)がビジネスの場において、分析・問題解決に役立つことから有効であることは理解していたが、S-Dロジック(サービス・ドミナント・ロジック)とは何だろう?その名称からして論理関連の意味が含まれていることは間違いないだろうが、サービスはまだしも、ドミナントって何だ?

「ドミナント」だけをweb上で検索してみると、「属音」さらには類義語として「ドミナント戦略」の意味が出てくる。

ドミナント戦略:チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略(Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ドミナント戦略 より)

なるほど、こちらの意味の方が近そうだ。想像するに、サービスに焦点を絞った論理ってところか?

「S-Dロジック」で検索するとこうだ。

S-Dロジック(サービス・ドミナント・ロジック):「モノ(有形の商品)」と「サービス(無形の商品)」を区別することなく包括的に捉え、企業がいかにして顧客とともに価値を創造できるかという価値共創の観点からマーケティングを組み立てようとする考え方

(【解説】サービス・ドミナント・ロジック(SDL)https://d-marketing.yahoo.co.jp/entry/20170413456715.html より)

サービスの中にモノが含まれると定義すれば、ほぼほぼ予想通り。

この「モノとサービスを包括的に捉える」とはどういうことなのか。従来のマーケティングの考え方であったG-Dロジック(グッズ・ドミナント・ロジック)と比較して考えると非常に分かりやすい。

G-Dロジックとは、商品(モノ)の価値は企業が決めて、それを顧客に提供するという考え方で、まさにこれまでの「商品を作れば売れる」時代の象徴的な考え方と言ってよいだろう。

これに対しS-Dロジックは、商品(モノ)を売ることに変わりはなくても、あくまでその価値を決めるのは企業ではなく顧客であり、さらに売る過程や使用する過程まで考慮した価値に目を向ける考え方である。

つまりG-DロジックとS-Dロジックの違いは見る視点の場所なのである。

このより広い範囲、全体を通しての価値を考慮することが、サービスとして本質的価値を捉えることにつながる。

今回少し調べただけでも、S-Dロジックというキーワードがサービスデザイン と切っても切り離せない関係だということがよく分かってきた。

S-Dロジックについて記した文献は、そのほとんどが文章量も多く難解なもので、たった1日で理解しようというのにはあまりに無理があった。数回に分けて段階的に学んでいこうと思うが、かなり奥が深そうである。








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