見出し画像

私のフリーランス業務の失敗~付加価値が足りない!~

1.はじめに

私は大学を卒業して、いきなりフリーランスを始めたという思い切りのいいキャリアを持っていますが(笑)、その経験から分かったことを今回は書こうと思います。

そう、それは「付加価値がすべて」ということです。これは本当痛感しました。というわけで、いってみましょう!

2.人は価値を買う

人が何かを買う時というのは、商品やサービスはもちろんなんですが、その裏にある「価値」を買っています

なので、どんなに良いものでも価値がなければ買わないし、どんなにしょうもないものでも価値があれば買うのです。

わらしべ長者とかが分かりやすいですよね。石でも欲しいタイミングやそこにいたるストーリーがあれば交換してもらえるじゃないですか。

つまり、フリーランスやインディーズの人の場合もむやみやたらに商品やサービスを提供するのではなくて、価値を考える必要があります。

3.商品・サービスの価値だけでは限界がある

じゃあ、価値を考えようとなると、まずは商品やサービスの価値を考えますよね。

私は電子書籍の制作代行サービスを提供していましたので、原稿をもらって、それをEPUB(電子書籍ファイル)に変換、希望があればページの位置変更や回り込みの指定などをしていました。

でもこれだけだと、限界があるんですよね。

私が提供していたサービスは単純作業なので、勉強すれば誰でもできるものです。もちろん、その勉強時間分の削減という価値を提供してはいるのですが、単純作業な分、競合が多いのです。

競合が多くなると価格を下げざるを得なくなりますが、価格を下げれば収入も減るという問題があります。

ここで浮上してきた問題が競合に勝たなくてはいけない&価格は下げたくないという2つでした。

4.お客さんのニーズ

競合との差別化としては、オプションを増やすという手段があります。

実際、私が依頼を受ける中でお客さんから感じていたニーズとしては、

・表紙の作成
・出版手続きの代行
・編集や校正

の3つです。

しかし、私はこの3つのどれもサービスとして提供しませんでした。

表紙の作成に関しては、私がそういうセンスを持ち合わせていないので仕事としては請け負えないと思った。

出版手続きの代行に関しては個人情報を扱うので慎重になった。

編集や校正はどれくらいできればいいのか分からず、完璧主義な性格も災いして踏み切れなかった。

こんなところです。やろうと思えばできたとは思うんですが、根がビビりなのでなかなかできなかったんですよね。

ニーズに応えるのが付加価値というわけでもないんですが、今考えると、競合に差をつけて、価格も下げないという意味では必要だったかもしれないとも思います。

ほかに目新しい付加価値も思いつかなったので、ここで私の電子書籍制作代行事業は手詰まりに陥りました。

5.変に妥協してしまった

また、ココナラというプラットフォームでサービスを提供していたこともあり、高い価格を提示しにくかった面もあります。作業時間を考えれば10万円は必要な案件を1万5000円ほどで請け負ったことも。ココナラでは安価作業を請け負ってほしいというお客さんが多いので、高いお金を提示すると「じゃあ、いいです」となってしまうことが多く、変に妥協してしまったんですね。

あれですよ、スーパーでのタイムセールですよ。0円よりはお金になったほうが良かろうという。

しかし、こういう足元を見られてしまう状態になると、ビジネスはほとんど失敗です。体力のある企業や小売ならまだしも、私は個人でしたからね。やるなら薄利多売しかないが、多売はできないとなって、開店休業状態になりました。(現在は相談のみ請け負っています)

6.付加価値はクライアントと対等になる条件である

クライアントと対等になれれば、「これが欲しいなら、○○円ぐらいは下さい」とはっきり言えるようになります。

この「これ」にあたるのが付加価値です。言い換えれば、「私にしかできない優れたこと」です。付加価値があれば、「私にしかできないものをしてほしいんだから、それ相応の報酬はくださいね」と言えます。

これが当時の私にはなかったんですよ。

ですので、これを読んでいる方には1つでいいので「これは私だけしかできない」というものを見つけてほしいと思います。それがフリーランスやインディーズで成功する条件だと思います。

付加価値を見つけるヒントとしては、かけ合わせがあります。アイドルで鉄道好きの子とかがいますが、あれもかけ合わせです。女性で鉄道好きというのは数が少ないでしょう。さらにその中でもアイドルは数が少ないので、希少価値が生み出されるのです。

「ガチな鉄道オタクなのにアイドル」だと、ただの鉄道オタク、ただのアイドルよりも価値が高まっているように思えますよね。

このように「○○×△△」、「○○なのに△△」というのをきっかけに考えると付加価値が見つけやすくなると思います。

私もフリーランスで生きていくことをあきらめているわけではないので、何か考えます(笑)

それでは、今回はこんなところで!

何かお役に立てば幸いです!!

☆見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしています。とても便利だし、いい作品が多いですよね。ありがとうございます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?