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低容量ピルを飲みながらワンオペ育児と仕事をしている理由。

今年から低容量ピルを飲みはじめた。
人生では2回目のピル生活だが、はじめた理由は
ふたつ。妊娠コントロールとPMS対策だ。

その生活はどんな風かと聞かれたら、
自分の体調やリズムをコントロール
できている感覚はある。


すべてが快適というわけではないが、
月経周期が安定したのは大きい。
不安定だと体調や感情の管理が負担だからだ。

自分の身体で特に心配だったのが
PMS問題だった。


30代半ば、こどもを二人産んで感じたことは
PMS(月経前症候群)が以前に増して辛い。


産後はホルモンバランスが不安定になりやすい。
実際、月経前のイライラやむくみ、身体の疲れが
産前に比べて強くなっているのがわかる。


「くぉら!!うるせんだよ!!!」


ある日、気づいたらこどもに怒鳴っていた。
急に全身の血流がブァッと逆流して身体が
熱くなり、理性というフィルターを介さずに
吐き出された。

イナズマのような、衝動的に発動された
自分の怒声に気づいた私は
思わず小さくつぶやいた。

「あ…だめだ私…」

自分の感情がうまくコントロールできない。
こんなことが生理前になると何度も
繰り返される。
いよいよPMSという言葉が
頭からへばりついて仕方がない。


私はググりまくってどうにか
対処法はないかと模索した。

規則正しい生活、食事、睡眠、運動。
これらがPMS対策に限らず健康を維持するために
極めて大事である。
すごく、よくわかるし理解できる。
しかし、これができていれば薬はいらない。

低容量ピルは独身時代も飲んでいたので、
再び飲むことに抵抗はなかった。
よく飲み始めは吐き気がしたり
副作用がでるというが、
私は2回目だったからか?何も感じなかった。

ただ、あくまでピルは薬なので
作用もあれば副作用もある。

特に40代以降においては、血栓症などの
リスクが高くなる。
そして、妊娠適齢期は2、30代であり
こどもも望む場合
その期間どのようにピルを服用していくのか?
は慎重に考えなければならない。

私も、3人目がほしくないわけではない。
両方とも女の子なので、男の子がいたらいいな
と思ったりもする。


しかし、ワンオペ育児をしながら
仕事や家事をこなすのに精一杯なのだ。
もう一人増えたら、一体どうなるのだろうか?

そんな不安を感じる母親は多いのではないだろうか。

私のワンオペ育児生活は
常に「楽しい」と「不安」の振り幅が大きい。

まるで、ジェットコースターのように
登っては急降下する。
昨日まで家族で笑い合ってたのに
今日は疑念ばかり湧いてくる。

ワンオペ育児って、たぶん
「孤独」という底無し沼に片足を突っ込んだ
不安定な状態で、必死で家族を守ろうと
足場を探してる姿なんだと思う。

私がワンオペ育児に
息切れをして
追い詰められたときは、
いつも孤独沼にハマっている。(ちょっと大げさ?)

だから、妊娠のコントロールができて
感情や痛みを抑えることを
手助けしてくれるピルを使うことで
なんとかバランスをとろうとしているのだ。

そして、年齢のリスクを考えた時に
「一生飲み続けることはできない」
とも思う。

だったら、リスクよりもピルを飲むことを
選んだ「自分の問題」にもちゃんと
向き合わないといけない。

規則正しい生活、食事、睡眠、運動。
これを丁寧に見直して実行することは
自分を大切にするということだ。

もちろん、それだけでは解決できない
問題もあるが、いつかピルが飲む方が
リスクが高くなる年齢がやってくる。

だから、「忙しいから」といって
自分の声を無視するのはやめよう。
自分の出産適齢期を大事にしよう。

ワンオペ育児で仕事と家事をしながら
毎日ひぃひぃ息切れしているわたしが
改めてピルを飲んでいる理由を考えたら

「もっと自分の声をきいて自分を大切にしよう」

と理由よりも大切なことに気づいた。
ちょっと意外だった。

私にとってピル(薬)は、そんな作用もあったのだ。



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