窓から見えるもの ~過去と未来~
時々行くカフェにお気に入りの席がある。
電車で2駅。最寄りの駅の周りにはお店が少ないから、時々買い物のために足を伸ばす。
そのカフェはビルの中にあるチェーン店だから特別にお洒落なわけではないけれど、大きな窓があって、お天気がいい日には真っ青な空が見えて居心地がいい。
それだけではなくて、窓からは線路を行き交う電車が見える。
そして、この窓と線路の間には、電車に釘付けになっている小さな子供を連れたパパやママがいる。
電車を見るのが大好きだった息子たちと電路沿いの道や踏切の近くで電車が何本も通るのは見ていたのを思い出して、懐かしい気持ちが込み上げる。
踏切の近くでは、走り出さないようにぎゅっと小さな手を握っていたっけ。
今はもう過ごすことができない時間。
ちょっと切ない。
でも、幸せな時間の思い出だから、
胸がポカポカする。
今風に言えば「エモい」のかな。
だから、気持ちがいい日にはこの窓際の席に座って珈琲を飲む。
ハートがチャージされる。
そして、
1年後くらいには、この窓の外で、息子が孫と電車を見ているかもしれない。それを想うと、今までには感じたことがないような不思議な幸せでいっぱいになる。
この窓からは息子との過去の時間、そしてまだ見ぬ息子と孫との姿が見えるのだ。
過去と未来に思いを馳せながら、今この瞬間、幸せな時間を過ごせることに感謝。
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