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まちのみんなの力で、子どもの食から支える。

これまで夢職人では、子どもの「体験」の場と機会を15年以上に渡って創り続けてきました。

これからも、それは変わりません。

しかし現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、生活を脅かされている方々が多くいます。特に命に直結する「食」の課題は深刻な状況です。

子どもや若者を支援する団体として、やるべきこと、できることがあるはず。そういった想いから2020年12月より、「Table for Kids」という取り組みを、新たにスタートさせました。

Table for Kidsとは?

経済的な事情を抱える子育て家庭への、新しい「食」支援の取り組みです。

まちの飲食店等で利用できるデジタル通貨を発行し、登録家庭はスマートフォンのアプリで簡単に利用(QRコード決済)することができます。

カケハシコインは、個人や法人からの寄付・助成金等を原資に発行しています。

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この取り組みを始めた経緯

新型コロナウィルスの感染拡大によって、雇用に大きな影響が生じ、もともと生活の苦しかった家庭がさらに経済的に厳しい状況になっています。

その経済的困難は、命を支える「食」にも大きな影響を与えています。

食費を切り詰めるため、食事の回数を減らしたり、お菓子を食事代わりにしたり…というご家庭もあるようです。

これまで食の支援を行ってきた「子ども食堂」は、感染症対策の難しさから従来通りの再開ができないところも多く、お弁当の配布やフードパントリーなどの方法に切り替えています。


もちろん、お弁当配布や食材配布(フードパントリー)は緊急支援的には必要です。しかし、課題もあります。

お弁当は衛生管理が難しく、食中毒が発生するリスクもあります。スムーズに提供するため、指定の日時で先着順となることが多く、受け取れない家庭が出てくる可能性があります。

また食材配布(フードパントリー)は、賞味期限などの観点から、乾物や炭水化物が中心になり、栄養バランスの偏りが心配される面もあります。


ふとまちを見渡せば、多くの飲食店がありました。その飲食店の多くが、新型コロナによって、経済的な影響を受けています。

もともとまちにある飲食店に協力してもらいながら、まち全体を子ども食堂のようにする仕組みにできないだろうか。

そんな発想から、Table for Kidsはスタートしました。

特徴は?

*経済的に困っている親子に早く、確実に支援を届けられる!

「カケハシコイン」は、加盟店の所定のメニューのみで使用できるデジタル通貨です。よって、目的外に使用されることはありません。

有効期限を設けることで、貯蓄されることもなく、消費してもらうことができます。


*いつでも行ける!いろんなメニューから選べる!

本事業で食を提供してくださるのは、もともとまちで営業している飲食店です。そのため、飲食店の営業日・時間であれば、いつでも利用することができます。

状況に応じて、店内での利用やテイクアウトを選ぶことができます。メニューの幅も広く、アレルギーについても相談や対応ができ、あたたかく栄養満点のごはんを食べることができます。


*QRコード決済で、周囲の目を気にせず利用ができる!

会計は、アプリのQRコードでの決済となります。スマートフォンさえあれば、簡単に決済することが可能です。

また、通常のQRコード決済と同じ流れになるため、「カケハシコイン」を利用していることは、他のお客さんにはわかりません。誰かの目を気にすることなく、利用できる仕組みになっています。


*まちに新たな“つながり”ができ、飲食店の支援にもつながる!

まちの飲食店に参画してもらうことで、支援が必要なご家庭を気にかけてもらうきっかけができます。それは、地域全体でのセーフティーネットづくりにつながります。

また、コロナ禍では多くの飲食店が苦しい経営状態に陥っていますが、その飲食店は、地域の大切な雇用の場にもなっています。

本事業は子育て家庭への支援はもちろんのこと、ご協力をいただく飲食店への支援にもつながっています。

2020年12月から始まった取り組みですが、少しずつご協力いただける店舗が増えています。

より多くの子育て家庭を支援していくためには、皆さまからの応援が必要です。そこで、寄付で本取り組みを応援して下さる方を募集しています。

2021年3月中に新たに30名様からご支援をいただくことを目標にし、「寄付・サポーター募集キャンペーン」を実施中です。

ぜひ、詳細をご確認いただけると幸いです。


「まちのみんなの力で、子どもの食から支える」。

自己責任で終わらせず、まちのみんなで子育て家庭を支援していけるように。今後も取り組んでいきたいと思います。

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