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子どもは「選択肢」が大すき

これをやっておけばOKな子育てのコツってあるの?

ある朝、息子と同じ学校のママ達とイスタンブールの森でウォーキングをしていた時、あるアメリカ人のママが聞いてきました。

「子育てというのは、人それぞれだし年齢によっても違ってくるし、本当に奥の深いものだと思うけど、それでも”これをやっておけば大丈夫っていう子育てのコツ”ってあるの?」

朝からなかなかステキな質問です。
彼女は4人の子どもがいて、月に何度か出張もあるワーキングママ。時間をやりくりして効率的に子ども達とかかわりたいとのこと。
そんな彼女が「今日からすぐやってみる!」と笑顔になった、
【選択肢のお話】をしたいと思います。

子どもは選択肢が大好き

難しい子育ての理論は抜きにして、とにかくこれをしておけば子どもの心がどんどん元気になる!ということをしたい時。
ぜひ始めてみて欲しいのが、子どもに選択肢を差し出すことです。

子ども達はいつも、自分に関することを、自分で決めたいなと思っています。

まだできないことも多いので、何でも自由に自分で決めていいよ、というわけにはいかないのですが、子ども達が自分の力で決めても大丈夫なことというのは、意外にたくさんあるものです。
それらをどんどん発掘し、選択形式にして子どもに差し出してみましょう。
子ども達に、どんどん選んでもらいましょう。

まずは二択から始めてみます。例えば、
「はい、今日のおやつはこれよ」と言っていたものを、
「りんごとバナナ、どっち食べたい?」

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「はい、歯磨きして!」と言う代わりに、「赤い歯ブラシと、青い歯ブラシ、今日はどっちで磨きたい?」
お散歩の前には
「今日はあっちの公園行く?それともこっちの広場に行く?」


靴をはく時にぐずりがちな子には、
「自分ではく?それともはかせて欲しい?」とぐずる前に。


抱っこできる余裕のある時には、
「抱っこがいい?それともおんぶがいい?」


抱っこできる余裕がない時には、
「手をつないで歩く?それとも止まってハグして欲しい?」


夕食作りのまっ最中でも、
「にんじんはどのくらい入れたらいいと思う?1本、それとも2本?」


お風呂の中でも、
「今日はどこから洗う?頭から、それともおしりから?」


もう、なんでも選択肢になります。

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自分で選んだよ

ふだん何気なく「ハイ、これ」と差し出していたものを、選択肢の形で差し出すだけでいいのです。

「赤か青か」と言う大人にとってはどっちでもいいような質問でも、
子ども達は自分で選べる事がとてもうれしいものです。
また、「ハイ、これやって」と言われたら「イヤだ」と返す時期の子が、
「どんな風にこれをやりたい?」と聞かれたら、喜んでやろうする…。
そんな変化も起きると思います。


子どもはどうして選択肢が好きなのでしょう?


選択肢をもらえた時の子どもは、こんな風に心が元気になっていきます。

自分のことを信じてもらえて、なんかうれしいなぁ。
あなたには何でもやれる力があるよって言われている気がして
自信が出るよ。
この人の選択肢はいつも楽しいなぁ。
この人は自分に可能性を与えてくれるから好き。
自分で選んだことだと、最後までやり通せる気がするなぁ。

そうなのです。

選ばせてもらえる喜び。
自分の力を信じてもらえたという満足感。
周りの大人が自分の力を伸ばしてくれるという信頼感…。
自分の生活を自分の力で実行させてもらえる喜びに満ちてくるのです。

また、
子ども達は、わくわくする選択肢をくれる人、
特に自分を成長させてくれる選択肢をくれる人をどんどん好きになります。子どもといい関係をつくる近道にもなりますね。

選択肢をつくる時の注意点は次の3つです。

選択肢づくりの注意点

POINT❶  その子の今の能力で責任の取れる範囲のことを選択肢にする。
POINT❷  選んでもらったからには最後までその選択を尊重する。
POINT❸  その子がわくわくしてチャレンジできるような選択肢も入れていく。

ゲーム感覚で始められ、やればやるほど子どもの心が元気になる、選択肢にあふれる生活!

ぜひ今日から始めてみて下さいね。


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心の元気な子どもになぁれ!
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