Tsuyoshi Yumoto

Software Tester 株式会社ytte Lab代表にて、ソフトウェアテストの…

Tsuyoshi Yumoto

Software Tester 株式会社ytte Lab代表にて、ソフトウェアテストの専門家として、ソフトウェアテストのコンサルティング、講演、執筆など。freee株式会社のテスト師匠。

マガジン

  • オールタイムベスト

    これまでの人生で思い出に残ってる曲やアルバムをメモしていきます。

  • テストマネジメント虎の巻

  • (2021年度版)ソフトウェアテストの上流設計

    テスト分析手法のゆもつよメソッドの解説を含むテスト開発(目的の設定〜テスト分析〜テスト設計)の解説記事を2021年にリライトしたものです。

  • 旅日記 1995年

    1995年、26歳の夏、ヨーロッパを1ヶ月間まわった時の日記をベースにした思い出話。

  • ゆもつよメソッド

最近の記事

品質保証について(SWEBOK2004)

SWEBOK2004から、私が解釈してまとめた品質保証(Quality Assurance)の説明スライドです。2013年ごろに作ったものです。 20年前の文献がベースなのでいろいろご意見あると思いますが、参考までに(自分でも読み返したいので)掲載します。 スライドだけで文章はありません。 SWEBOKでの品質の定義と位置付け SWEBOKをもとにした品質保証の解説 品質保証アプローチの作成 品質保証計画書の標準

    • にしさん(電気通信大学西康晴先生)への感謝の言葉

      2023年10月18日、ソフトウェアテスト業界を作り、テスト、QA業界を盛り上げてくれた、にしさんが急逝されました。52歳で私の2つ下でした。 にしさんはJaSSTの発起人で最初の実行委員長、JSTQBの委員長、ISOWG26(テストの国際標準)の主査、そしてNPO法人ASTERの理事長でした。 にしさんは、大学院生のときに日本で最初のソフトウェアテストのコミュニティだと思われるTEFを作り、日本で最初のテストのイベントであるJaSSTや資格試験制度であるJSTQBを作り

      • バグや欠陥といった言葉の整理

        QAの仕事のひとつとして大事なものに、ソフトウェアやサービスが期待と同じ動きをしていない事象を見つけたら報告して直してもらうことがあります。また、この様な事象を分析して原因を理解したり、再発しないようにしたりすることもあります。この事象は「バグ」「障害」「不具合」「欠陥」といったさまざまな用語が使われます。 この用語は、標準ごとに微妙に言い方がちがう場合があるため、「どの用語が正しいんだ!」というような議論をしても収集つかないと思います。 私のおすすめは、段階ごとの意味を

        • ISTQB CTFL 4.0をちょっと紹介

          上記のnoteで、ソフトウェアテストの資格認定試験であるJSTQBの現在のFL(ファンデーションレベル)シラバスを紹介したのが2018年でした。 この試験は、2023年の4月頃のデータでは、135カ国で120万人以上がFoundation Levelの試験を受験し、世界中で84万人以上のテスト技術者が認定を受けています。日本でも2万人以上の資格取得者がいます。 このFLシラバスが今年の4月(2023年4月)にメジャーバージョンアップしました。見出し画像はメジャーバージョン

        品質保証について(SWEBOK2004)

        マガジン

        • オールタイムベスト
          4本
        • テストマネジメント虎の巻
          11本
        • (2021年度版)ソフトウェアテストの上流設計
          10本
          ¥1,900
        • 旅日記 1995年
          9本
        • ゆもつよメソッド
          12本
        • テスト設計に使う技法
          7本

        記事

          2022年テスコンの審査講評の補足

          2022年のテスト設計コンテスト(通称テスコン)の決勝戦が9月17日にありました。私はOPENクラス審査員として参加しました。「シーサイドゴリラ」ってTシャツ着てたのが私です。 まず、テスト設計コンテストについてはWebサイトがあるので見てもらえればと思います。 与えられたテスト対象に対してテスト設計していくのですが、コンテストに出す成果物を作るのに、100時間近く工数をかけてるチームも多く、懇親会で聞いた話では200時間かけたところもあると聞きました。実際業務とは別でこ

          2022年テスコンの審査講評の補足

          JSTQB性能テストシラバスの補足(性能テストのテストタイプ)

          JSTQBにて、ソフトウェアの性能テストに関する知識をまとめた「Foundation Level Specialist シラバス 性能テスト担当者」の日本語翻訳版を公開をしたのが4月でした。以下にリンクがあります。 JSTQBで翻訳した性能テストシラバスのリンク先 私はこのシラバスの翻訳チームの一員だったので、本当は公開前にちょっと紹介というnoteを書こうと思ったのですが、時間も取れず、ちょっとまとめるのも難しいという理由もあり、できませんでした。このシラバスには、性能

          JSTQB性能テストシラバスの補足(性能テストのテストタイプ)

          Whatever (OASIS)

          1994年のクリスマスに発売されたオアシスのシングルです。 CMでもたくさん使われているし、「和訳してみた」ってブログもいっぱいあるので、このnoteで改めて説明する必要はないかもしれないです。 なので、とっても個人的なこの曲の思い出を書こうと思います。 私は1994年の秋から1年間ロンドンに住んでました。なのでWhateverはちょうどロンドンに住んでた時のクリスマスの思い出と重なります。 日本以外の国でクリスマスを過ごしたのは、人生でこの一回だけです。クリスマスの前

          Whatever (OASIS)

          The Big Boss Groove(The Style Council)

          先日、youtubeでPaul WellerがいたユニットであるThe Style CouncilがライブエイドでThe Big Boss Grooveを演奏してる動画を見つけた。 カッコええー ポールウェラーはThe Jamっていうモッズスタイルのロックバンドのギターとボーカルをしてた人で、詳しくはWikipediaとかで観てもらえればよいのですが、Jamを解散した後に結成されたThe Style Councilは、80年後半のお洒落な人たちが聞く感じのイメージで、日本

          The Big Boss Groove(The Style Council)

          QAメンバースキルとQAチーム構成

          2022年3月10日にJaSST東京でJATQB-ALTMのチュートリアルのパートの1つを受け持つことになりました。 そこでは、JSTQBテストマネージャーシラバスの7章「スタッフのスキルーチーム構成」について解説とワークをやる予定です。 久しぶりにシラバスを読み直してて、これはQAチームを作って、メンバーを迎え入れてチームを大きくしていく時に役立つノウハウだなって思ったので、「QAメンバースキルとQAチーム構成」ってタイトルでこの章に書いてあることを私の私見を交えてno

          QAメンバースキルとQAチーム構成

          「テスト手順」は「テストプロシージャ」

          ソフトウェアテストの用語に「テスト手順」っていうのがあります。これに対する誤解が今でも多いので、このnoteでは、誤解を解いてみるチャレンジをします。 テスト手順(テストプロシージャ)の定義定義は以下です。 テスト手順(test procedure) 複数のテストケースの実行順序。最初の事前条件や実行後の終了活動をセットアップするために必要な関連するアクションも含む (https://glossary.istqb.org/jp/search/テスト手順) テスト手順って

          「テスト手順」は「テストプロシージャ」

          品質のレイヤーとテストとQA

          「品質」について話すときに、人によって言ってることが噛み合ってない感じがしてもどかしくなることはありませんか? 自分なりに、品質には階層があって、どう影響し合うかというのを絵にしてみたくなりました。 で、テストがQA的になるって話に繋げてみます。 ※ ここから下に書いてるのは、「私はそう考える」ってだけでどこかで定義されたことではないですのでご注意ください。 で、描いてみた絵がこのツイートです。 ユーザの品質体験  →例:狩野モデル    魅力的品質とか当たり前品質

          品質のレイヤーとテストとQA

          You(QA) are the headlights of the team!

          このタイトルは、名著「ソフトウェアテスト293の鉄則」の第一の鉄則である「プロジェクトの行く手を照らせ」の原文である"You are the headlights of the projects"のオマージュで、今どきのQAがスクラムチームの一員としてやっていくときの心得として言い換えをしてみたものです。私の造語です。 今の若いQAの人たちは、もしかしたら、この本を読んだことがない人も多いかもしれません。本当に良い本で、機会があったら読んで欲しいです。 ソフトウェアテスト

          You(QA) are the headlights of the team!

          magazineを購入してくださった皆さんへお礼

          2022/8/8:Sも売り切れていたのですが、追加作成しました。XXL5着、XL5着、L10着、M10着、S5着を作っています。入手したらアマゾンのサイトの在庫も更新しますが、マガジン購入のみなさまは前回同様にしますのでご連絡ください。 2021/10/18 : LとMは売り切れました。Sはまだあります。みなさんからの要望があればまた作りますのでご連絡ください。

          magazineを購入してくださった皆さんへお礼

          ISTQB ALTA v3.1.1をちょっと紹介

          過去にこのnoteでISTQB CTFLのアップデートについて紹介する記事を書きました。 今回はISTQB ALTAのアップデート内容を紹介したいと思います。 ALTAは、アドバンスレベル テストアナリストの略です。 ISTQBではアドバンスレベルについて以下の紹介動画を公開しています。(ちょっと古いです) アドバンスレベルにはテストマネージャー、テストアナリスト、テクニカルテストアナリストという3つの資格があります。それぞれの役割は異なるため、それぞれのシラバスでは

          ISTQB ALTA v3.1.1をちょっと紹介

          [旅日記]フランス パリ〜イギリス ロンドン

          1995年7月12日〜7月15日実は、この3日間は日記がちゃんと残っていない。なので、記憶を頼りに書くしかない。25年以上前のことだけど、がんばる。 ーーーー 電車でパリに着いたのが12日、水曜日の朝だった(と思う)。 カンヌからパリは900kmあり、電車で結構時間かかったと思うのだが日記に書いてないからわからない。ネットで調べたら今はTGVという新幹線のようなものがあり、6時間で行けるみたいだけど、1995年当時は無かったんだと思う。 旅をしながら、邪魔になるような

          [旅日記]フランス パリ〜イギリス ロンドン

          「テスト観点が...」って言われたときはどうするか?

          先日、JaSST東北2021に参加してきました。ゆもつよメソッドを題材に選抜された8名のエンジニアがテスト分析を実践しながら、イベント参加者は、実践している様子を観戦しながらDiscordで質疑していくという、とてもインタラクティブな場でした。わたしは解説者として参加しましたが、とても有意義な体験をすることができて、オンラインのイベントがオフラインを超える可能性さえ感じました。本当に実行委員の人たちの準備の結晶とも言える素晴らしい会でした。 会の中でこんな質問がありました。

          「テスト観点が...」って言われたときはどうするか?