見出し画像

ダメ出しされて落ち込むばかりでもなくなった

仕事で色々とダメ出しをされてちょっと落ち込んでいる。その一方でなんだかちょっとポジティブな気持ちもあり、そんな自分が意外である。

私はいいフィードバックと悪いフィードバックがあったら悪い方しか頭に残らないタイプである。インポスター症候群気味なのだろう、うまくいっているときも「過大評価されている。いつか失望されるに違いない」と密かに怯えている。だから今回のようなことがあると、「やっぱりうまくいくはずがない。私の能力のなさがついにバレた」と落ち込み、恥ずかしくなるのである。その恥ずかしさから一瞬反発の気持ちも生まれるが、結局はそんな大人気なさに自己嫌悪するパターンだ。

しかし今回のフィードバックでは落ち込む一辺倒ではない。

まず、書いた文章に対する指摘は純粋にありがたかった。客観的に見るとおかしいのかもと思えたし、それを軌道修正する機会を得られてよかったとも思った。ややこしい性格ゆえ普段はこんなに素直に受け取ることができないのだが、今回はなぜか結構素直である。

そして意外なことに、このシチュエーションをちょっと面白がっている自分もいる。ふざけてるのかと言われそうだが、みんな仕事では色々悩むよね、今回それが回ってきたな、という感じなのだ。自分ドラマを他人視点で見ているような感覚と言えばよいだろうか。

またフィードバックの文言には正直失礼だなと感じる表現もあったのだが、それも「まあ悪気はないんだろうなぁ」で流せた。もちろん不愉快であるが、昔ほどそうした場面でムキにならなくなった。

そして、以前なら一度落ち込むとなかなか切り替えられず、そのあとの仕事にまで影響してたが、今回は一瞬落ち込んでも別の仕事にちゃんと集中できた。

なぜ自分がこんなに変わったのかと考えてみると、「『悩んでもしょうがない』こともない」で書いたとおり過去の悩みがなんだかんだすべて解決されているのを知ってしまったからだろう。落ち込むこと自体を人生の一要素として受け入れられるようになっただけでなく、悩もうが落ち込もうがどうせ解消されると思うと気が楽になり、むしろしっかり体験しようという気になったのかもしれない。

一言で言うと、経験を重ねて振り返ることで落ち着きを得て楽になったのだろう。去年不惑を迎えたとき、40代は色々楽になるよと諸先輩方から言われたが、もしかしたらこれもその1つなのかもしれない。こう考えると、歳を取るのも悪くない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?