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香取慎吾展 at カルーゼル・デュ・ルーヴル (パリ節約生活番外編)

日本ではニュースで大々的に伝えられていますが、香取慎吾さんの個展がカルーゼル・デュ・ルーヴルで開催されています。一般公開初日に早速行ってきました。作品についての解釈は専門家の方にお任せするとして、この個展を観光や価値創造という視点から考えたときに大変素晴らしく感銘を受けたので、まとめてみたいと思います。

◆日本では朝のニュースで大々的に報道

数人の友人から日本の朝一番に「香取くんルーヴルで個展やるんだってね!」とメッセージがありました。昨日プレスイベントをやったので、その様子が各局の朝のニュースで報道されたようです。香取さんの新しい挑戦、そしてあのルーヴル、話題にならない訳がありません。

◆個展鑑賞ツアーも催行

エボラブルアジア主催で個展鑑賞ツアーも企画されていました。旅行料金は290,000円(成田発4泊7日)〜570,000円(羽田発4泊6日)(共に2名1室料金)。成田発・羽田発・関空発、それぞれ4つ星ホテルプランは全て「催行決定」となっていて、日本からこのツアーをきっかけとしてパリに沢山の方が訪れている事がわかります。ちなみに3つ星ホテルプランは一部催行中止となっていて、ファンの方には4つ星ホテルの方が人気だったようです。もちろんこのツアー以外に個人で来仏している方も沢山いらっしゃると思います。ファンの方にとっては、この個展がフランスに行ってみるきっかけとして大きな役割を果たしている事が伺い知れます。

◆個展は大盛況

展示内容は絵画だけでなく、ファッション・空間アート・メイキング映像まで多様で、個展としてとても見応えのあるものでした。一般公開初日の夕方に伺いましたが、周囲を見渡す限り120名ほどの日本人女性を確認する事ができ大盛況でした。

◆そもそも、カルーゼル・デュ・ルーヴルとは?

日本のニュースを見ると「香取慎吾さんルーブル美術館で個展」というタイトルをよく見かけますが、実はこれは少し違います。個展が開催された場所は「カルーゼル・デュ・ルーヴル」というルーヴル美術館の出口から最寄り地下鉄駅を繋ぐ地下ショッピングモール、その中にある「シャルル5世ホール」というフリースペースで、普段は官民の様々な展示会で使われる場所です。私は出展方法については詳しくないのですが、美術館とショッピングモールのフリースペースでは、出展方法も異なると思います。日本のニュースでは「ルーヴル美術館なのに無料」という記載もありましたが、ルーヴル美術館内はあくまで有料で、その先のショッピングモールのフリースペースなので無料、というのが正しいです。
とは言え、ルーヴル美術館の出口からすぐのスペースのため、注目度は大変高い場所であると言えます。

◆「三方良し」の価値創造的個展

とは言え、この個展は観光的な視点で見たときに、新たな価値を創造する「三方良し」の企画だと感じました。
第一に香取さんとしては、個展を海外で開く機会を得ると共に、8ヶ月に渡って日仏共同開催している「ジャポニズム2018」の広報大使にも任命されていて、新しい活躍の機会が拡大しています。第二にフランス政府としては、個展をきっかけに来仏する日本人が増えればそれだけ観光収入につながります。第三に香取さんに関心のあるファンの方も、個展が背中押しになって旅行に行く事ができます。3つ星ホテルよりも4つ星ホテルの方が人気だった事や、様々なオプショナルツアーが設定されている事からも、個展をきっかけにしてフランス旅行全体を楽しもむファンの方が多い事が伺い知れます。

主催の香取さん、招くフランス、参加するファンの方、それぞれにとって価値のある、まさに「三方良し」の企画であると感じました。この様な「三方良し」の企画が、これからの観光の在り方なのかもしれないというパワーを感じる個展でした。

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