MDとはマーチャンダイズの略。要は「グッズ」のことです。
(※かつて音楽を録音していたMD=Mini Discの話ではないです。)

スポーツチームのユニフォームやタオル、人気キャラクターのキーホルダーやフィギュア、動物園や美術館のお土産やさんにあるぬいぐるみやハガキ......。こういうものは、マーチャンダイズとも言います。

私はこういった類のグッズや雑貨が大好きで、美術館に行っても一番の楽しみは最後のスーベニアショップだったりします。(笑)
使うか分からなくても、デザインが良くて買ってしまったり、他には置いてないようなクールなものだと、思わずポチっとすることも。

ただ、マーチャンダイズと聞いて、何のことだかピンと来る日本人はまだまだ少ないのではないでしょうか。

英語でMerchandise(マーチャンダイズ)、またはMerchandising(マーチャンダイジング)とは、「商品」という意味と、商品の企画、販売、PRなど一連の活動のことを指します。略して、MD(エムディー)とも言います。

マーチャンダイズって、日本ではちょっと商業的な意味を含んでいると思うので、消費者として気にする必要は全くないです。(海外ではグッズ売場にMerchandisingと書いてあることは多いです。)

他方、それをビジネス面からみると、私の解釈ですが、MDだけって本業にならないと思っています。
どういうことかと言うと、靴屋がスニーカーを作って売ったり、アクセサリー屋さんがネックレスを作って販売するのとは違うということです。

例えば、人気アイドルのコンサート目当てでチケットを買って、行ったらグッズの列にも並ぶように、

好きなスポーツチームを観戦するためチケットを買って、当日はユニフォームも買って着るように、

ディズニーランド行ったら、乗り物/パレードだけじゃなく、友達にもグッズを買って帰るように、、、

MDって他のビジネスに追随するビジネスだと思います。
言ってしまえばサイドビジネス。でもないがしろにはできないもの。

ちなみに、MDはノベルティーとは全く別物です！
違いは、売るものか、差し上げるものか。
抽選プレゼントや、来場プレゼント、広告のための差し上げ物とは違い、MDは売り物ですので、れっきとしたビジネスです。

そしてMDの仕事をしている人を、マーチャンダイザーと言います。商品の企画、製造、販売、PR活動など、やることは0〜10まで、いろいろ。

商品企画の人？という声が聞こえてきそうですが、私はそれとも少し違うと思っています。

マーチャンダイザーは、商品の総合プロデューサー。
いわるゆる企画をするだけではなく、企画構想はもちろん、販売戦略、PR活動まで総合的に考えて商品をプロデュースする仕事だと思っています。

アイテムが生まれる前から始めて、死ぬまでの人生を作るのです。
立派な職業だと思うし、とても面白い仕事です。

だって、完成した商品を売るだけと違い、作る面白さがあるんです。自分が作った商品が売れたら、誰だって嬉しいですよね。

以前にも増してECの市場規模が拡大している昨今、MDはビジネスの柱にもなり得ます。サイドビジネスだったMDが売り上げを伸ばし、収益の柱に躍り出ることもあります。

そのビックチャンスにも関わらず、私はMD自体と、マーチャンダイジングという仕事の認知度が低いし、働き口もそう多くはないと感じているのです。
これからMDビジネスを日本で活性化させたいな、と思う今日この頃でした。

今日のまとめ
・マーチャンダイズ(MD)とは、グッズのこと、またグッズ展開の総称。
・日本ではビジネス面でまだ認知が低い。でもビジネスチャンス。
・ノベルティーとは別。MDは売るもの、ノベルティーは差し上げるもの。