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うさぎの足あと

初めて読む作家さん
他の作品も読んでみたいと感じるくらい良い作品でした

「リラの花咲くけものみち」 藤岡陽子さん

(帯より)
『動物たちが「生きること」を教えてくれた』
  ー心に傷を負った少女の成長ー

北海道の大学で獣医師を目指す聡里は、自然に、
生き物に、人に、育てられてゆく

獣医師という特殊なことを学ぶ場と
北海道でしか見られないであろう景色や季節ごとの体験は、
普段意識しにくい「自然の一部である」ということを
くっきりと、はっきりと意識させてくる。
花がたくさん出てくるので画像を検索しながら楽しみました。

白樺と雪景色の描写が特に印象的で、ずっと前にゲレンデで見つけた
うさぎの足あとを思い出しました。

そして、この作品を半分を読んだあたりで、
8年ほど共に暮らしてきたウサギ(70歳)が息をひきとる準備をはじめたのでした。
物語の後半は付き添う傍らで、ゆっくり読み進めました。

この本を読んでいたことで、心と体のバランスをとりながら、
最後を見届ける心構え、死と向き合える状態を維持できたと感じています。

また機会があったら読みたいと思います。

台風直撃するって日の「台風対策完了あとは室内にこもるだけ」
というタイミングに駐車場にうずくまっていたウサギ

猪突猛進
猫にグイグイいって逃げられちゃう
なかなか触れ合えない、を繰り返す
「猫 < 兎」という図を日々見せつけてきた珍しい種

たまに涙が溢れる時があります。(お風呂に入って緩んだ時など)
けど、それは悲しいというより(もちろん寂しいではあるけど)
「こんなに好きだったんだな」とか
「こんなに大事だったんだな」という
気持ちの大きさに驚いているって感じで、、、

こんな気持ちにさせてくれたこと
ほんとに、ね

ありがとう

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