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アメリカのアウトドア・キャンプ事情(その1)

上記テーマでFacebook Live, Clubhouseを同時配信。今回は私の友人であり、サンフランシスコ在住のキャンプのエキスパート、Marivin Kimさんに登壇いただき、色々紹介してもらった。Marvinファミリーにはサンフランシスコ滞在中(2014~2018年)、家族ぐるみで非常にお世話になった。特に彼らと一緒に行ったキャンプはどれも非常に思い出深く、楽しい思い出だし、出会っていなければ、アメリカでキャンプをする経験は一生味わっていなかったのではないかと思う。

キャンプの敷居は高くない?

私も以前そうだったのだが、「キャンプと聞くと、たくさん道具を買って、火を起こしたり、アウトドアグッズを使った調理をしなくてはいけないイメージがある。昔は確かにテントを設営するのも一苦労だったし、私の中ではキャンプというと、大きなリュックを背負い、ゴツゴツした地面に近い場所で寝袋で寝る、という「苦行」のイメージだった。

ただ、今はグッズ進化しており、昔から思うと格段に進歩し、簡単になっている。テントも今はポップアップ式が主流、2人いれば組み立てられる仕組みになっているし、お助けグッズも増えた。「まずは気軽にやってみましょう」というのがMarvinさんのススメ。Marvinさん自身も今でこそたくさんの経験があり、多くのグッズをお持ちだが、最初は身一つで身軽に簡単に始めたそう。それこそテント、寝袋、マット、ライト程度があれば何とかなるし、必要なものは回を重ねる毎に都度買い足していくイメージで良いという。また、キャンプグッズを持っているだけで、意外に停電、災害時に役に立つかもしれない(ライト、燃料、調理器具など)。ちなみに、キャンプ場によってはバンガローや「テントキャビン」といって、予め立てれたテントの中に簡易ベッドが設置されたキャビンも存在するので、このようなキャビンを借りればテントも寝袋も不要で済む。

アメリカの国立公園とキャンプ場

アメリカは広いが、特に西海岸側は春夏秋は比較的天候が安定している。太平洋を渡る風で空気が綺麗だし、日本では見られない景色、広いキャンプがある。旅行に行くついでに国立公園(サンフランシスコだったらヨセミテ、ラスベガスならグランドキャニオンなど)に足を伸ばしてみるのもお薦めだ。アメリカには現在63の国立公園がある。国により「風景、自然、史跡、および野生動物を保存すること」を目的として、NPCA(米国国立公園局)により管理されている。ちなみに世界初の国立公園第一号はイエローストーン国立公園(アイダホ州、モンタナ州、及びワイオミング州)。

行き先選択肢

キャンプの行き先としては、国立公園、州立公園、民間施設、その他のキャンプ場などがあるが、特に夏や春のハイシーズンは比較的すぐ予約が埋まってしまうそう。特にヨセミテイエローストーンなどの有名国立公園は世界中から人が集まるため、予約サイトがオープンしたら(通常4ヵ月前)すぐにアクセスするのがポイント。キャンプサイトは場所にもよるが、大体1区画1泊$35前後(1区画=1ファミリー目安)。大抵はウェブ予約、クレジットカード決裁。

公園内には大抵キャンプ場、ホテル、レストラン等が設置されている。基本的に水洗トイレ(場所による)、シャワー、場所により施設内にコインランドリーが設置されているところもある。清掃も行き届いており、私自身の経験では、どこも清潔で気持ちよく利用することができた。ちなみに、Marvinさんがキャンプ場を予約する時に重視するポイントは以下とのこと。
・水洗トイレ
・温水シャワー
・水道までの距離⇒水道が近くにない場合、水を汲んでおくため
・日陰があるかどうか⇒夏場は特に必要
・川、湖、その他アクティビティなどへのアクセス
・日数が長い場合はコインランドリーの有無

道具どうする?

アメリカはキャンピンググッズも充実しており、日本と比較すると価格も比較的安め。ちなみに」買い物をする先はColemanREIなどの本格派アウトドアブランドの他、シーズンになるとCostcoやTargetなどの大型スーパーでも比較的安価で商品が売り出されているので、そういう所で買う人も多い。旅行に来て現地で調達、その後日本に持ち帰り、購入したものをメリカリ等で売る、という手もあるらしい(価格差を利用して)。また、買うだけでなく、レンタルという選択肢もある。


お薦めキャンプグッズ

Marvinさんのお薦めグッズは以下の通り(テント、寝袋などの基本的なものを除く)。

・荷物用の箱⇒ゴチャゴチャしがちなキャンプ用品をまとめる衣装ケースのような箱が複数あると便利。
:ヘッド ライト⇒頭に付けることで、手元が空く。夜中のトイレの時に便利。
・紙皿と金属皿の組み合わせ⇒両者を組み合わせて使うことで、洗い物が減る、熱の伝わりを和らげる効果あり。
・飯盒 ⇒標高が高いところ用のものもある?
・マシュマロ焼き用の金串⇒子供も大人も大好きスモアも作れるし、ソーセージ、野菜などを焼くのにも使える。
・キャノピー (屋根だけのテント)⇒キッチン・ダイニングスペースとして。
・使い捨てテーブルクロス ロールとテープ⇒キャンプ場のテーブルは案外汚れている。数回で交換すればいつも清潔を保てる。
・2.5 ガロンの水タンク⇒水道までいちいち移動しなくても済む。
・玉子ケース⇒案外盲点だが、あると便利。


以下はあるとキャンプがより快適になるもの。

・エアー マットレスとエアーポンプ⇒寝袋の下に敷くのがポイント。私もこれを知り、「寝袋=背中が痛くなる」から脱却した!途中で空気が抜けていくので、エアーポンプもセットで持っていくのがポイント。
・大型クーラー ボックス (特に夏)⇒冷蔵庫替わりの必需品。物により性能が異なるので高性能のものが良いそう。
・ガス グリル (大人数の場合)⇒やはり直火より早く、ムラなく調理ができる。Marvinさんの場合、自宅で普段使っているものを車で運んでいる。
・ガソリン系のランタン⇒火の持ちが良い。ちなみにキャンプ場ではランタンを最低2つ用意すると、一つは(人のいるところから)遠方に設置し、虫寄せに使うという手もあるそう。
・パーコレーター(コーヒー用ポット)⇒味はイマイチだが雰囲気バッチリ。キャンプ場で飲むコーヒーは格別においしい!

その2)に続く。



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