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わたしの読書ハック

「読書術」と呼べるほどのものは身につけていないけれど、本を読むのは好きだし、対面コミュニケーションが得意じゃない私は、多くのことを本から教わってきた。

GWで積ん読解消中の人も多いと思うので、今日は私のちょっとした読書ハックについて。

①新しいジャンルはまず3冊読む

新しいことを知りたいときは、1冊の本をじっくり読み込むのではなく、難易度のちがう3冊くらいの本をざざざっと読み通すようにしている。(最近は、写真論の本や現代アートについて読み始めました。)

1冊目はなるべく易しいもの。なんなら子ども向けの本でもいい。
2冊目は新書など、さくっと読めるもの。
3冊目でやっと、専門書やジャンルごとにわかれた本を読む。

同じ題材についていろんな人が書いたものを読むことで、Aさんの本だとピンとこなかったけどBさんの本だと理解できる!という現象に必ず出会える。同じテーマについででも、本を変えて複数回当たることで記憶に残りやすくもなります。


②理解できたことは図で残す

これは受験生時代に学んだ方法。たしか、現代文の有名講師である出口汪さんのメソッドだったと思う。

頭の中でわかっただけだと、人はすぐに忘れてしまう。

だから、理解できたと思ったら一度それを図に書き起こす。雑でもいい。矢印や図形を使いながら、話の流れや因果関係を書き出してみる。それだけで、驚くほど記憶の残り方が違います。


③テンションのあがる場所で読む

私の中で、もっとも単純にして、もっとも大切な読書ハック。

読書好きな両親の影響が大きいのだけど、子どもの頃から、本を読むときはとっておきのお気に入り空間をつくってから読んでいた。

たとえば小説を読むときは、ベッドの上にこっそりクッキーとミルクを持ち込んで、好きなカセットテープをBGMで流しながら読みふけっていた。ありふれた平凡な部屋だったけれど、気持ちの中では完全に、暖炉が燃えさかるグリフィンドールの談話室にいるつもりになっていた。町の図書館で本を読むときは、小さな窓に面した隅っこの一人席と決めていた。やわらかな磨りガラスの向こうの景色に、まだ見ぬ恋や冒険を重ねていた。

今もそうだ。好きな本を読むときは大好きなウィングチェアにくるまって読むし、気乗りしない本を読むときはおしゃれなカフェに行ったりもする。

・・・

目で文字を追うことだけが読書じゃない。そのとき聞く音楽や、目の前に広がる景色、その瞬間の自分の気分まで含めて読書体験だと思っている。

大人になるにつれて、読書って堅苦しいものとして語られがちだし、なんか偉いことみたいに言われることが多いけれど、個人的にはあんまり肩肘張りたくないなぁと思っている。

義務のための読書なんて辛いし、偉くなるための読書なんてごめんだ。

本とはいつまでも、楽しく心地よい関係でいたい。

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