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自分なりの劇作法

こんばんは

今日は

自分なりの戯曲を書く方法

劇作法についてお話できればと思います

僕は一応劇作家と名乗っているのですが

特に誰かから劇作法を習ったわけではなく

色んな人の劇作の本を読んで

独学で劇作法を学びました

なので少々独特かもしれませんが

お付き合い頂けますと幸いです

その前に

戯曲とは演劇の台本のことです

一応注釈を入れておきます

さて

まず劇作をやるのに最初にやることは

タイトルを考えることです

まず最初にタイトルを考えます

「白い林檎の苛立ち」でも

「あの人の声」でも

なんでもかまいません

まず最初に

自分なりに

「おっ、このタイトルええやん」ってのを

考えます

タイトルが思いついたら

頭の中でなんとなーく物語を考えだします

そのタイトルだったらどんな物語が展開されるのだろう

といった感じで妄想する感じです

例えば

「あの人の声」

だったら

主人公はお婆さんだなー

となんとなく思いつきます

あの人の声って言ってるくらいだから

若い頃に恋をした男性の声を回顧してるんだろうなー

と思いつきます

でもお婆さんは

その声の主とは別の男の人と結婚した

その理由の部分を

なんとなーく妄想して

お話を作っていきます

たぶんブックエンド方式で

最初、お婆さんが過去の恋物語を思い出すシーンからはじまり

中盤は若い頃のお婆さんの恋物語

(今の旦那と声の主の男性との三角関係でもおもしろいかもしれません)

そしてなんだかんだあってお婆さんは声の主と別れて今の旦那さんと結婚し

ラスト、現在に戻ってきて、なんとなく今の旦那さんと幸せに暮らしてはいるが

その別れた声の主の男性のことは

今でも心の中に残っている

みたいな感じでなんとなーくお話を作ります

マインドマップ方式で

A4の紙の真ん中に

タイトルを書き

そこから連想される物語やキーワードを

タイトルの周りに書いていってもいいかもしれません

僕はよくそのやり方でアイデア出しします

それで

なんとなーく物語の輪郭が見えてきたら

次は箱書きの段階に入ります

箱書きとは

箱を作るようにブロックを作って

そこに物語の要素を入れていって

お話のあらすじ(プロット)を作るやり方です

僕の場合は

64個のブロックを作って

そこに物語の要素を入れて

プロットを作ります

64個という数字は

大きな起承転結の

ひとブロックをさらに起承転結の4つに分解し

その分解されたブロックを

またさらに起承転結で4分割する

といった感じで

ブロック集を作る感じです

なんとなくそれぞれ

起はそのストーリーやシーンを始めるにあたって

基礎知識となる情報を置くところ

承は起をさらに発展させた要素を書くところ

転は承とは反発する意見や事件などを起こしたり、さらに承を展開させたりして物語を転がすところ

結は転の結果どうなったのかを書くところ

といった感じで書いていきます

まず最初にぼんやり浮かんだ物語を起承転結の4つに分けて

そのひとブロックをまた起承転結の4つに分けて

その分けられたブロックをさらに起承転結の4つに分けるといった感じです

具体的にやってみると

「あの人の声」の場合だと


お婆さんは若い頃、今の旦那さんとは別の男性に恋をしていた


お婆さんの若い頃
今の旦那とお婆さんが好きだった男性と三角関係の仲にあった


今の旦那さんがお婆さんを奪い取る形で三角関係に決着がつく


今ではお爺さんと一緒に暮らしているが
まだあの時の男性のことを思い出したりする

みたいな感じです

上の物語の承の部分をブロック分けしてみます


お婆さんは男性に恋をしていた


しかし今の旦那であるお爺さん(若い頃)もお婆さんに恋をしていた


お婆さんと男性の距離が近づく


なんとなくお婆さんと男性が付き合うことに

みたいな感じです

また上の起をブロック分けしてみると


お婆さんは家業の本屋さんで仕事をしていた


そこに現れたのは本好きの男性
(特徴的な声?)


二人は好きな本の話で盛り上がる


お婆さんはその男性の声が胸に残り、また会いたいと思う

みたいな感じです

そんな感じで64個のブロックを作って

全体のプロットを完成させます

以上の流れでだいたいの話の流れは作れます

これをセリフにしていく作業が次に待っているのですが

今日は書き疲れたのでまた今度書こうと思います

お読みいただきありがとうございました

あ、すいません

僕そんな感じで劇作家をやっているのですが

そんな僕の書いた戯曲を上演する公演が

来月4月にございます

東京の王子でやってますので

ぜひ観に来て頂けますと幸いです

以下

公演詳細となります

ありがとうございました

CoRich舞台芸術まつり!2023春
最終選考作品
ダダ・センプチータ
「半魚人たちの戯れ」

会場
王子小劇場

2023年
4月13日(木)19:00
4月14日(金)19:00
4月15日(土)14:00/19:00
4月16日(日)13:00/17:00

吉田有希扱いご予約フォーム

https://www.quartet-online.net/ticket/dada202304?m=0wdhdba

作・演出
吉田有希(ダダ・センプチータ)

出演
サトモリサトル
梁瀬えみ(マグネットホテル)
(以上、ダダ・センプチータ)
山岡よしき(O’RAMA Rock’n’Roll Band)
小林和葉
増山紗弓
宇都有里紗
大村早紀
志賀耕太郎
安齋彩音
横室彩紀

チケット代
18歳以下割り1,000円
初日割りご予約当日共に2,500円
一般ご予約3,000円
一般当日3,500円
おひねり料金ご予約4,000円
おひねり料金当日4,500円

ダダ・センプチータHP



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