見出し画像

2024年の目標を具体的なアクションに落とし込んでみた。

おはようございます!

今年も既に3日が過ぎましたね。年を重ねるごとに一年の体感速度が短くなっている気がしていて、10年後には体感速度が去年の10分の1くらいのスピードになっているかもしれないと思うと人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い。という小説家の中島敦(なかじま あつし)さんの言葉が胸に刺さります。

昨日に続き、会社の新入社員研修で行っている目標について考えるワークを紹介します!

このnoteは新年の目標設定をするにあたり目標設定をしたが具体的にどう行動したらいいかわからない人に向けて、弊社の新入社員研修で使用しているワークを一部紹介しながら一緒に解像度を上げていくことを目的としています。

具体的な行動の前に、新年の目標設定をするにあたりどのように目標設定をしたらいいかわからないという人前回の記事を読んでみてください!



前回の振り返り

1.WHY:なぜ目標設定が大切なのか
・やるべきことが明確になる
・迷いがなくなる
・最適なアクションができる
・時間を有効に活用できる
・なりたい自分に早く到達できる
2.ACTION:ワークを通して目標への解像度を上げよう
・work-1 あなたの人生の満足度を知ろう(15分)
・work-2 自分をもっと理解しよう(10分)
・work-3 人生の目標を明確にしよう(10分)
3.REVIEW:ここまでのワークを振り返ろう

人生のビジョンと目標設定の研修を受講者としてやってみた。


1.WHY:なぜ具体的な行動に落とし込むことが大切なのか

具体的な行動に落とし込むことがどうして大切なのでしょう。

行動に落とし込むことは、下記のようなメリットがあります。
・自分のすべきことが明確になるので迷わない
・短期間で定期的に振り返りやすい
・過程を評価できるので外部要因に左右されづらい

せっかく立てた目標も達成できなければ意味がありません。達成するためには達成するための行動を継続する必要があり。継続するためには日々、目標に対して近づいている実感が必要です。

目標に対して近づいている実感は目標を達成するための戦略を考え、行動することでしか得られないので、具体的にどう行動するかを考えて言語化することはとても大事です。

例えば、2024年12月末までに体重を45kgにしたいという目標があるとします。今の体重が53kgだとしたら12ヶ月で8kgを落とすための食事、運動、睡眠ができているかを振り返る必要があります。

仮に行動目標として下記を置いたとしましょう。
・食事は、最初の1ヶ月は一日1000カロリー以内に抑える
・毎週2日は1時間トレーニングをする
・24時までには寝て、朝は7時に起きる

具体的な数字を入れた目標にすることで定期的にその目標を達成できているか振り返ることができます。できていない場合は、なぜできなかったかを考え次に活かすことができるし、できた場合は自分を称賛し、自信を持つことができます。

反対に8kg落としたいという目標だけあっても、毎日2000カロリー以上の食事を摂取して、休みの日も家でゴロゴロし、不規則な生活をして、その生活を改善しなければ、せっかく立てた目標も全く意味がありません。

今回のnoteでは、目標を実現するために具体的な行動目標に落とし込むためのワークを紹介します。

2.ACTION:ワークを通して目標への解像度を上げよう


work-1 どの目標について考えるか決めよう

まず最初に、前回のワークで考えた4章限の④短期/定量から、どの目標に対する行動の解像度を上げるかを決めます。私が2024年12月までに達成したい目標は下記になります。

work-3 人生の目標を明確にしよう

この中から個人の目標で且つ、今の組織に所属している限りは外部の影響を受けづらい【360度評価の他社平均スコアを4以上にする】という目標に対して解像度を上げていきます。

work-2 目標を達成するために大事な指標を洗い出し分解する

次にKGI(重要目標達成指標)を【360度評価の他者平均スコアを4以上にする】としたときに、目標を構成する要素をできるだけ分解します。

  • 評価者を分解する

    • 上司平均スコア

      • 溝口さん

      • 高橋さん

    • 同僚平均スコア

      • 野田さん

      • 市川さん

      • 生駒さん

      • 前田さん

      • 大黒さん

  • スコアを分解する

    • 求められる行動規範となるCHALLENGER’S OSをベースに作られた360度評価の点数によって定量で出されます。CHALLENGER’S OSは下記で構成されていて、それぞれ4項目に分解し合計16項目に対して8段階で評価をしています。

CHALLENGER’S OS
1. Communicate with Integrity
2. Growth Mindset
3. Our Team
4. Self Control

1.Communicate with Integrity
自分が掲げた夢や目標・志をことばにできる。
そして、その相手や自分との約束を120%成し遂げるために、ありとあらゆるリスクを想定し、時間が許す限りの策を講じ、成し遂げる。

1-1.
期日と責任の徹底
Strict Deadline
依頼や指示をした相手の期待値を明確化し、遵守できるかを曖昧にしない。
請け負う仕事には必ず、責任者と納期(月/日/時まで)を設定する。
理解/決断/着手/修正/レスポンス/完成に至るあらゆるスピードが迅速である。
適切な報告/連絡/相談を自分主体で行える。

1-2.
言行一致
Promise
想定外の事態が起きても言い訳をせず、目標達成に向けた対策を立てることができる。
指摘をされたら同じ指摘を2度と受けない。具体的な対策を自ら講じて徹底する。

1-3.
傾聴・理解
Active Listening
常に自分の理解の段階について疑念があり、どの段階にいるかを念頭におき相手の言動や依頼事項の背景を推察している。
理解のずれを埋められるための適切な問いができる。

1-4.
真摯
Sincerity
ミスやクレーム等の不都合な情報を迅速に会社や上司、顧客に報告することができる。
失敗やネガティブな事象を速やかに自分から報告できる。
指摘を受けた場合は謝罪や誠実なリカバリーができる。

2. Growth Mindset
高い目標に挑戦し続ける。
達成のためにビジョンから目的・目標・行動に落とし込み、必要な意思決定の精度を高める。

2-1.
誰よりも考える
Think Best Extremely
もっとも多く考えた人が正しい。思考停止した状態での「今できること」「できない理由」ではなく、目標の基準とそれを達成する方法を考えることができる。
自分の責任の範囲においては、最善最良を目指し、事業やアウトプット・コミュニケーションについて、誰よりも多く考えきっている。

2-2.
高い目標を掲げる
Challenge
自ら高い目標を目指す勇気があり、チームを当事者として引っ張っていくことができる。
目標、判断基準、周りへの要求水準を今までの自分ではなく、より高く設定し、それを公言している。

2-3.
素直
Talk Straight
仲間の成長のために、ビジョンや目標達成のための課題や問題を見つけ、適切にフィードバックする。バリューに沿わない行動を指摘,是正できる。
事実関係を明らかにし、結果/行動、それに紐づく考え方について、相手にポジティブな影響を与えるための指摘のみを行う。

2-4.
ロジカル
Logical
感情の奴隷にならずに、ロジック、ファクト、判断基準や根拠に沿って、論理的に物事を分析できる。
最上段・大枠から戦略を考え、意思決定をする。木を見て森を見ずにならない。
目的から逆算して思考し、他者に適切な説明ができている。

3. Our Team
挑戦には成長が必要で、必然的に変化も激しくなる。
変化の多い社会で勝つのは沢山のひとに手伝ってもらえる人。
それは沢山の人を手伝える人 。お互いに支え会えあい、
大きなインパクトを 創出する組織の仕組みや仲間との信頼関係を築く。

3-1.
協力
Followership
Cultureを創る上で必要な約束事(イベントや提出物)に協力・遵守できる。
仲間のSlackやSNSでの発信に積極的にリアクションをする。

3-2.
カルチャー理解と発信
Be Evangelist
会社、自チームのビジョンとルール、その意義と重要性を理解(暗記)している。
ビジョンと、それを達成するためのカルチャーを自分の言葉で語ることができ、対外発信をしている。

3-3.
仕組み化
Structure First
組織の課題を自分ごととして捉え、会社や仲間を称えながら建設的な提案ができる。
組織の利を最優先で考え、自己の成果を創出することはもちろん、マニュアルの作成・ブラッシュアップ/ナレッジのシェア を積極的に行う。

3-4.
コスト意識
Cost-effectiveness
人的・金銭的あらゆるコストが発生する際に、それを最小化し、費用対効果を最大にする交渉や意思決定ができる。
会社やチームのリソースを自分ごととして捉え、大切にする。無駄に使っていないか自問自答し、効率化・削減する工夫を考え、提案/実践している。

4. Self Control
一念発起は誰でもできる。
目標達成のために必要な継続ができる自己のコントロールができる。

4-1.
柔軟性
Flexible
固定観念や過去の成功体験に囚われず、内面や言動を変える素直さを持ち、指摘や新しい情報を受け入れる姿勢ができている。
自身の能力やスキルを客観的に正しく認識し、改善できるまで課題と真摯に向き合うことができる。

4-2.
自責
Responsibility
課題や問題にぶつかったときに陥りがちな他責思考を排して、環境や組織のせいにしない。
他者から受けるフィードバックを含めて、自責で受け止めることができる。

4-3.
継続
Routine
一念発起ではなく、目標達成に必要な行動を明確化し、それを継続できている。

4-4.
自律
Self-restraint
意欲/生活習慣/遅刻/体調/体型をコントロールすることができる。

CHALLENGER’S OSから引用


評価項目ごとの点数は下記の基準で、チームの上司・同僚・部下から最低5名が選出され相互に評価する仕組みになっています。

360度評価の採点基準

work-3 分解した指標ごとに理想と現状のギャップを把握する

目標を構成する要素を可能な限り分解できたら、次に分解した指標ごとに理想の状態との差を知り、課題を明確にします。

例えば私の場合、2023年12月の360度評価において2-1. 誰よりも考える/Think Best Extremelyの上司平均が2.5点で前回の4.0点よりも1.5点もスコアが落ちています。2点は自分の課題に対する改善の意識が弱いという評価なので、マネージャーとして課題への改善の姿勢が足りないということはとても問題です。

また、2023年12月の360度評価において1-4. 真摯/Sincerityの同僚平均が3.0点で前回の3.20よりも0.2点もスコアが落ちています。3点は改善の傾向が見られるという評価ですが私の場合は同僚=同レイヤーのマネージャー1人と部下4人の評価なのでネジメントしているメンバーから真摯じゃないと思われているのはとても重大な課題だと思いました。何より自己評価は5点としていて、自己と他者の評価に乖離があることも大きな課題です。

work-4 注力する目標を決める(KPI)

今回は割愛しますが、16項目について課題が明確になったら特に意識したい項目を絞ります。注力する項目を決めるときは、過去のデータから①苦手だけどすぐに改善できる可能性の高い項目②得意でさらに伸ばすことができそうな項目を意識すると良いです。

下記の8つ項目が2023年3月・6月・9月・12月を通して、12月のスコアが最も高くならなかった項目です。過去にもっと高い点数を出したことがあるので意識したら伸ばせる可能性が高いと推測します。それぞれ①と②に分けて整理してみました。

①苦手だけどすぐに意識で改善できる可能性の高い項目
1-3. 傾聴・理解/Active Listening
1-4. 真摯/Sincerity
2-1. 誰よりも考える/Think Best Extremely
2-3. 率直/Talk Straight

②得意で意識したらさらに伸ばすことができそうな項目
1-1.期日と責任の徹底/Strict Deadline
3-2. カルチャー理解と発信/Be Evangelist
4-1. 柔軟性/Flexible
4-2. 自責/Responsibility

具体的には2024年3月の評価で下記の点数を獲得します。
1-1.期日と責任の徹底/Strict Deadline 3.8
1-3. 傾聴・理解/Active Listening 3.5
1-4. 真摯/Sincerity 3.5
2-1. 誰よりも考える/Think Best Extremely 3.7
2-3. 率直/Talk Straight 3.8
3-2. カルチャー理解と発信/Be Evangelist 4.2
4-1. 柔軟性/Flexible 3.7
4-2. 自責/Responsibility 3.8

また四半期ごとに各16項目の他者平均スコアの社内順位が出るので、2024年3月の評価では3-2. カルチャー理解と発信/Be Evangelistで一位を取ります。(2023年12月時点では2位。)

work-5 行動目標を決める(KDI)

最後にKPIを達成するためにおこうなう行動について具体的にします。この行動目標(KDI)はできるだけ日次で振り返られる状態にして、チームのメンバーにも評価してもらえるとベストです。

人はすぐに忘れてしまう生き物なので紙に書いてトイレに貼る、パソコンのホーム画面にする、日報に記載するなどして毎日目に留められる状態にしましょう。

具体的な行動ベースで意識すること
1-1.期日と責任の徹底/Strict Deadline
・依頼されたことに対して「あれどうなってる?」と言われる回数を3ヶ月で2回以内にする。進捗を聞かれる前に報告し、遅れる場合は期日を明確にして調整する。

1-3. 傾聴・理解/Active Listening
・抽象度の高いタスクを振られた場合は、毎回必ず目的について認識を合わせて必要な情報を得るための質問をする。認識のズレによる指摘を3ヶ月で2回以内にする。

1-4. 真摯/Sincerity
・部下に対しても自分のミスや間違った意思決定に対して謝罪しリカバリーする姿勢を示す。余計なプライドを持たない。部下から「真摯じゃないな」と思われることは3ヶ月でそれぞれに対して1回以内にする。

2-1. 誰よりも考える/Think Best Extremely
・アウトプットを出すときは一つ一つの意見に対してこの意思決定が本当に正しいかを自分に問いかけてから発言する。軽率な発言は控える。溝口さんからちゃんと考えてないと指摘されることを3ヶ月で1回以内にする。

2-3. 率直/Talk Straight
・相手が役員や上司であったとしても目標を達成するために必要なことはきちんと伝え、期日の遅れや、お願いしたことを実行していない場合に必ず指摘をする。よくないと思う発言・行動については人事定例で毎回必ずFBする

3-2. カルチャー理解と発信/Be Evangelist
・組織として大事にしている価値観や行動指針について新しく入社する社員や外部の人に対して、自分の言葉や行動で示す。毎日、個人のXで組織について発信し、メンバーにも発信をしてもらうようにサポートする。

4-1. 柔軟性/Flexible
・どんな相手に対しても態度や言動を変えず、相手の話を受け入れた上で自分の意見を伝える。部下からも学べることを吸収する。日次の朝会夕会や1on1でメンバーの発言し対してフラットに受け入れ、部下から「柔軟じゃないな」と思われることを3ヶ月でそれぞれに対して1回以内にする。

4-2. 自責/Responsibility
・部下のミスも含め、組織で起こるあらゆる課題に対して自分の行動や意思決定が招いた結果だと捉える。自責と自虐を間違えない。組織の課題に対して、どうしたら良い方向に向かうかを組織の誰よりも真剣に考える

3.REVIEW:ここまでのワークを振り返ろう


さて、ここまでのワークで目標を達成するために大事な指標を分解し、理想と現状のギャップを把握し、注力する指標を決め、具体的な行動に落とし込む方法について具体例を用いて紹介しましたがいかがだったでしょうか。

時間をかけて真剣に考えることで、ちゃんと実行しようという気持ちになりますし、こうやってnoteに書き出して周囲に有言することであえて自分を逃げられない状態にできるのでとてもいいなと思いました。

別軸で定めた目標に対してもこのワークを用いて行動の解像度を上げていきたいと思います。2024年も残り363/365日。悔いのない選択をして、理想の自分を手に入れましょう。最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が参加している募集

人事の仕事

仕事について話そう

いただいたお金は全て息子に捧げます