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*芯がないと悩む人へ*

わたしは人に流されやすいところがある。

自分が最初、こうだ!と思う自分なりのやり方があっても、他の人の違うやり方を聞けば、
「あ、それもいいかもな」って思って、他の人のやり方を取り入れたりする。

意見を求められた時に、「違うと思う」
と自分なりの反対意見を言っても、
他の人の肯定意見を聞けば、
「あ、確かにそれもそうだな」って、すぐに納得してしまったり。

その度に、私の意見ってどこにあるんだろう?
と自信をなくしてまう。


自分の意見に強い芯がないから、他の人の意見を聞けば、ふにゃ〜っと芯はすぐ倒れてしまうのだ。

木の根っこがか弱いから、
世間の波に、他の人の意見という風に
すぐに流されて、倒れていく。


そんな風に、周りに流されやすい自分が嫌だった。



私が、かっこいいなって思う女性は、自分の考えや価値観をしっかり持っていて、
自分の大切だと思うものをまっすぐに、静かに、心の奥深いところで情熱をもって大切にしている。

だから、そうなれるように。

できるだけ自分の意見を通すようにした。
そしたら、自分を持っている人間に見えるだろうと思った。

だけど、それがなぜか、ただの融通の利かない頑固な人になってしまったのだ。

他の人が、

「これは、こうなんじゃない?」って言っても
「いや、それは違う。私の考えが合っている」

と、貫き通す。聞く耳を持たない。

違う、これじゃ何かが違う。

自分がないことを、コンプレックスに、
ただ芯のある自分を繕っても、無理があった。

逆に、流されまい!と意地を張って、他の人の意見に聞く耳をもたない、自分の意見だけを主張する人になってしまう。

だけど、そもそも考え方というものに、
正解も不正解もなくて、自分の考えを批判される筋合いはないし、相手のことをむやみやたら批判する権利もない。

そんなことを分かっていなかった。

凝り固まった頭を解して、柔らかくなった頭で、色んな意見があるんだなって知る。

相手の考えも、参考にして
「こういう見方もあるんだな」って勉強すること。

自分には無い角度でものごとを見ることが出来る、相手のことをリスペクトできればいい。

そうして、いいなって思った意見や考え方は、
実際に試してみて自分で体験してみればいいし、そうして、それがもし自分に合わない考えだったら手放せばいいんだ。

別に、意見を聞いて、その時は流されたっていい。
風のように流されて、流されていくうちに。
そのたどり着いた先に、自分の考えや自分の価値観見つけられればいいんじゃないかな。

そうやって、自分なりの考えや価値観を見つけていくのも。人生の楽しみの一つかも。


小さい子は、まだ経験が未熟でなにも、自分の芯というものは持ってないように思うけど、
その子はその子なりに
(宝物は、プリキュアのおもちゃ!)とか、
(〇〇ちゃんが大好き)とか、大切なものがある。

それも、成長していくうちに、人との出会いを通して価値観や知識に影響されて、その子の価値観が変わっていく。
大切にするものも変わっていく。

変わっていくことは、流されることじゃない。
それは自然なことで、悪いことじゃないよ。


記事を書いていてたまに読み返すと、
無意識のうちに、昔読んだ本の考え方や言葉を自分なりに書いていたなって気づくことがある。

自分の中の奥深い部分が、読んだ本のもつ言葉や考え方に共鳴して、骨の髄まで吸収されていって。

自分でも気づかないうちに、人からもらったものだけれど、自分のものとして発信している。

そうしたら、もうこれは人に流されて得たものじゃなくて、自分のものになっているんだと思う。


自分がないって思って、嫌になることもあるけれど。

それも、それでいいんじゃない。

自分がないのも、ある意味自分。
色々な人の意見を、素直に抵抗なく、その分受け入れることができる、吸収することができる。

色々試してみて、そうやって出会った人たちの考えや価値観が組み合わさって肥料となり、自分の根っこがどんどん伸びていくんだと信じている。

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