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かっこいいうそつきたちのはなし

東京に続き、関西にも訪れたミュージカル月間。仕事は超絶繁忙期、さらに例年より忙しいことが予想される中、いや、大丈夫!逆に生き抜く理由ができる!だからできるだけ観に行きたい!という欲望最優先でチケットを取っておりました。
…が、結果、覚悟していた以上に忙しく、週末、ズタボロの心身で這うように劇場へ行くことに。
ただ、おかげでメンタルだけは何とか保たれております。
しかし、昨今のチケット値上がりも相まって、お財布事情は正直かなり打撃です、キツい…何削ろう…
物価高で生活費かかっても、お給料は上がりませんものね。
供給側、観る側、双方にとって、なかなか厳しいご時勢です。

てなわけで、太平洋序曲に続き、ミュージカル SPY×FAMILYを観てきました。
 ★ロイド:森崎ウィンさん
 ★ヨル:唯月ふうかさん
 ★アーニャ:井澤美遥さん
 ★ユーリ:岡本来夢さん
の、回です。
カーテンコール含めて、3時間をきるくらいでしたでしょうか。
原作が好きで、ミュージカルになると聞いたときには、え、マジか( ゚д゚)!?やるの!?あれを!?マジで??しかもミュージカル?歌うの??ロイド歌うの??歌えるの??大丈夫???てかアーニャどうすんの???…っていう勝手に妙な動揺をしてました笑

*以下、ネタバレを避けたい方はそっと画面を閉じてください。



キャストさんがみなさん、原作イメージの体現にしっかり努めてくださってて、さすがプロだなぁと思いました。
子どもファンも多い作品ですし、その目線も意識されてたのではと思います。
また、原作未読でも楽しめるようになってました。
何より、アーニャ可愛い、ほんっ…っっとうに可愛い。
動きもぴこぴこしてて、ずっと目で追ってしまう。
アーニャおなじみの棒読みセリフとかめちゃくちゃ可愛い…癒される…
フィオナの心の声に、あんぐりしてる顔が最高に可愛かった。

このミュージカル、私の予想以上に歌うのでびっくりしました。
2.5次元ミュージカルといわれてイメージする舞台にあまり行ける機会がなく、このSPY×FAMILYもそのひとつになるのかな?わくわく!と、観に行ったところもあります。
(昔、友人のリクエストにより、いまだ1回も観たこともなく、原作も未読なくせに氷のエンペラーだけは歌える)

当然なのですが、みなさん、歌うまい。
生オケも贅沢。
唯月ふうかさんのヨルさんの動きもかっこよかった、あれだけ動きながらあの歌声。
あと、ヨルさんのファッション好きなんだよ、私…ふふ。
それがリアル衣装になって目の前に!え、コート可愛い!ベアバックのロングニットめちゃ似合う!羨ましい!全部可愛い!眼福!
そして、鈴木壮麻さんのヘンダーソン先生の歌声にバッチリときめく、ありがたき。
マジよき声…至福…エレガントです。
森崎ウィンさんもよき声でしたし、ロイドのコミカルな部分もリズムよくうまく演じてらっしゃったなぁと。
姉さん愛が激重のユーリ、思いっきりメーター振り切っていかないといけないある意味体力の要る役だと思いますが、岡本来夢さん、しっかり振り切ってくださってて良かった。
アーニャと叔父の絡みもぜひ見たかったなぁ。
朝夏まなとさん、シルヴィアにしか見えん、動きも声も美脚も迫力がありなおかつ美しい、脚さばきがさすが宝塚…!
指先の動きにもつい見惚れます。
フランキー役の木内健人さんも、フランキーにしてはイケメンですが笑、しっかりコメディパートを盛り上げてくださり、アーニャとの仲良し具合がちょこちょこアドリブっぽくこぼれててもっと見たかった。
後半のあの短い中でしっかりフィオナだった山口乃々華さんの、キレ味のある動きがフィオナらしくてすてきでした。

舞台セットもよく動く、人もよく動く。
セリフなどだけでは表現が難しいところを補う背景のスクリーン文字が、コミカルにいい味出てました。

思ったより歌う、と言いましたが、友人の中には「ミュージカルは急に歌い出すのが違和感すごすぎてムリ」というタモリさんタイプもまあまあおりまして。
実はというとミュージカル好きな私でも、その気持ちわかります。
ふとちょっと気恥ずかしい気持ちになる瞬間があるんですよね、でもそれは演じる側のせいでも、観る側のせいでもないと思います。
その世界観に没入し続ける、させ続けるってただでさえ難しい。
特に、こういう先に原作漫画を読んでそれありきなものなどは、やはり前提としてミュージカルとして作られたものではないし、ミュージカルでなくても実写化あるあるで、どうしても没入しきれず、さらに独特の違和感を消すのは難しい。めちゃくちゃ難しい。
それでもやっぱり観たいんですよね。
この難題をできる限りクリアするために、どう工夫してやろうというチャレンジを観るのも楽しいから。

ところで忘れてたのですが、県立芸術文化センターのホワイエ、キャパに比べて超狭いのだよね…ホールとしては好きなのですが。
梅芸よりキャパでかかったと思うのですが、1階席ホワイエに色々凝縮してるというか、逃げ道が限られてるというか。
もはやグッズ列なのか、キャスト表などの写真列なのか、トイレ列なのかわからないカオス。
芸文に来たの久しぶりで、すっかり忘れてました。
トイレ並ぶのもひと苦労なので、ご利用の際はお気をつけくださいませ。

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