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㊗️ノーベル物理学賞 真鍋淑郎さん㊗️

どうも、たなかです。

1日遅れてしまいましたが
ビックニュースが飛び込んできました。

米国プリンストン大の上席研究員で、
気象学者の真鍋淑郎さんが

2021年のノーベル物理学賞に選ばれました!

帰り道何気なくニュースサイトを開いたら
ノーベル賞取ったという記事が。

おお、
今年も日本人の誰かがとったんかいと思ったら

まさかの気象学の分野から。

気象学の分野から物理学賞が出るのは
おそらく初めてのこと。

大快挙です🎊


そもそも、なんで大快挙に至ったの?
と知りたいと思いますので

わかりやすく簡潔に、お伝えします。


何がすごいのか、その①

地球温暖化の要因は?と聞かれたら

我々は当たり前のように

「二酸化炭素」と答えることができます。

実は、真鍋さん

この“当たり前”の考えの生みの親で

地球温暖化研究の第一人者であります。


二酸化炭素は地球大気の
およそ「0.04%」の割合しかありません。

そのたった「0.04%」が

地球に熱を溜め込んで、
平均気温が上昇してしまう大きな要因となり

そのたった「0.04%」が

我々の日常を
破壊してくる怪物であるということを

真鍋さんは50年前に見抜きました。

境地です。

そして、
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが

地球の気候に大きな影響を及ぼすということを
証明した人となりました。


気象学の当たり前のレールを敷いた方が

日本生まれだなんて、
こんな光栄なことはありません。

※現在、真鍋さんはアメリカ国籍です


何がすごいのか、その②

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ぼくが普段
予報の際に使っているこれらのデータは

数値予報と言って、

スーパーコンピューターが
弾き出した計算の答えがこの画になります。

数値予報があるおかげで

気象予報の精度は格段に上がりましたし

何より
人間の手で1から計算する必要がないため

かなりの手間が省かれたことになります。

今でこそ、こんなペーペーなぼくでも
使えるようなデータとなっていますが

真鍋さんは1960年代の
まだコンピューターの性能が貧弱だった時代に

地球の大気がどのように変化するのか?」を

大気中の複雑な現象を
物理的な法則に基づいて数式に置き換え

コンピューターで
計算する方法の基礎を作りあげた

数値予報モデルの父」でもあります。

大気現象は本当に複雑で、
いくつもの数式が混在しています。

そのカオスを
「単純化」してくださったおかげで

気象予報は大きく発展し

その発展のおかげで
我々の日常は守られています。


毎年、毎年、
激甚災害が発生してしまう、災害大国の日本。

もし、真鍋さんの功績がなければ

どれだけの命や
大事な財産が失われていたことか。

このノーベル物理学賞の受賞は
とっても喜ばしいことなのです。

ですから、これを機に

ぜひ、真鍋さんのことを
覚えていただければ幸いです。


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