僕が、人生迷子から抜け出せた「脳の使い方」とは?
脱サラ3年目の冬。
なけなしの200万円を投資した起業塾で大失敗した僕は、完全に「人生迷子」になっていた。
「もう、ここから先の人生をどうしたら切り開いて行ったら良いのか?全くわからない・・・」
絶望感に覆われた人生の暗闇の中。
プライドを捨てて、脱サラ仲間たちに「人生迷子」から抜け出すための方法を相談した僕は、仲間から「脳の使い方」という聞いたこともない新しい考え方を教えてもらった。
それがどんなものなのか全く見当もつかなかったけれど、僕は、最後の望みをかけて、「脳の使い方」を指導してくれる方の下で、人生ではじめて「脳の使い方」について学んでみることを決意した。
そのときの僕はまだ、この出会いが、その後の人生を大きく変える出会いだったことに、気づいてはいなかったけれど。
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人生迷子から抜け出せた「脳の使い方」とは?
約30年間。自分で言うのも変だけれど、僕はよくも悪くも「マジメ」な生き方をしてきた方だと思う。
他人や環境が求める「正解」には素直に従い、できるだけ優等生で応えようと努めて来たからだ。
学校では先生の「正解」に応えようと努力したし、会社では上司や職場の「正解」に応えようと努力をした。
考えてみれば、子どもの頃は、親や家族の「正解」に応えようとしながら生きて来た気もする。
そんなことの繰り返しで、僕はいつの間にか「人生の舵」を他人や環境に預ける生き方が「正解」だと信じていたらしい。
だから、他人や環境のことをまるで「人生の灯台の光」だと思い込んでいた。
だって、他人や環境の求めることに応えてさえいれば、僕は「人生という名の船」を遭難させることなく、安全に進めることができていたのだから。
でも、脱サラをしてからの常識は、全く異なるものだった。
大海原に漕ぎ出した僕は、他人や環境といった「人生の灯台の光」が見えなくなり、あっという間に遭難をしてしまったのだ。
そこで、はじめて思い知らされた。
「人生の舵」は、他人や環境に預けてはいけない。ということを。
「大人になったら自立しなければいけない」ということは、頭ではわかっていたつもりだったけれど、どうやら僕は、大人になってからも他人や環境に依存してばかりで、ぜんぜん「自立」ができていなかったらしいのだ。
その事実を受け入れるためには、変なプライドが邪魔して、かなり時間がかかった。
でも、目を逸らしたい事実と向き合ったおかげで、ここから先の自立した人生を歩むためには、「人生の羅針盤」が必要だと気づくことができた。
「人生の羅針盤」とは、人生の目的地への方角を指し示してくれる存在のこと。
「自分はどうしたいのか?」
「自分はどうなりたいのか?」
「自分は何が好きで、何が嫌いなのか?」
そうした、自分の「心の声」がちゃんとわかる状態を「人生の羅針盤」と僕は呼んでいる。
別の言い方をするなら、いわゆる「自分軸」だ。
でもね。ここまでは、自分で見つけることができたけれど、「人生の羅針盤」を作っていく方法が全くわからなかった。
だって、今までの人生では、他人や環境が求める「正解」に応えることしかやって来なかったから。「君は何がしたいの?」と、誰かに問われる度に、全然答えが出すことができない自分にうんざりした。
しかし、ラッキーなことに。
なんと、僕が学ぶことを決意した「脳の使い方」の学びの場は「人生の羅針盤」を見つけることを徹底的に学び、トレーニングができる場だった。
もしかしたら、あなたは今「脳って、自在に使えるようになるの?」と思っているかも?しれない。
その気持ちは、とてもよくわかる。
だって、「脳」は、「手」や「足」のように、触れる場所にはない部位だから「使う」という言葉がしっくり来ないからだ。
でも、信じられないかもしれないけれど、実は「正しいやり方」さえわかれば、誰でも自在に脳を使えるようになるのだ。
僕らの「現実」は、今までの人生で自分の「脳」が選択し、選んできた「結果」だ。
これを「価値観」とか「固定観念」という。
だから、もし目の前にある「現実」が、自分が望んでいる形ではない、と感じる場合には、今この瞬間から「選択」を変えてさえいけば、未来の「結果」は自ずと変えることができる。というわけだ。
成功哲学や、自己啓発が好きな人なら、一度は聞いたことがあるかと思うけど。つまり「習慣」を変えれば「人生」が変わる!という仕組みと同じことが「脳の使い方」でも言えるというわけだ。
脳には長年かけて培ってきた「クセ」がある。
そのクセから発生する無意識行動のことを「習慣」という。
だから、自分の脳のクセを知り、不要なクセは手放して、必要なクセを新たに採用することで、無意識のうちに発生している「行動」を正していくことができるようになるため「人生がスルリと変わる」という体験ができる。
ちなみに、よく「なんで私って、ダメダメなんだろう」と、自己否定をしてしまう人がいるけれど、それは間違いだ。
あなたが、ダメなわけでは決っっしてない!正しくは、あなたはまだ、自分の「脳の使い方」を知らないだけなのだ。
僕の脳の場合は、他人や環境が求める「正解」につい応えようとしてしまいい、しかも、自分をないがしろにしてしまうが故に、自分に自信が持てず、自己肯定感を下げてしまうという「クセ」があることがわかった。
だから、「脳の仕組み」を学ぶことで、論理的に自己理解を深め、自己否定することなく、「本当になりたい自分」を追究していくことができた。
この方法が、僕にはとても合っていた。
過去には、「引き寄せの法則」とか、スピチュアルっぽい角度から、人生を変えようと試みたこともあったけれど、フワフワしすぎていて全く理解ができなかった。
「宇宙の声を信じなさい」と言われても、意味不明だったからだ。笑
でも、現実を作っているものが、自分の「脳」であり、その「脳の使い方」を変えることで、現実も変えることができるというのは、とても理解がしやすい考え方だった。
実際に、「脳の使い方」を指導していただき、正しいやり方がわかってくると、どんどん現実が変化していくことを体感できた。
周囲からは「顔が変わったね」と言われるようになったり、自分自身も、人生に対して前向きに、自信を持って向き合えるようになっていくという実感があった。
そして、自分の脳の使い方と理解を深めれば深めるほど、低迷していた事業も、どんどん右肩上がりに売り上げを伸ばすことができるようになった。
その結果、今では会社員の頃の3〜4倍の収入を得ることができるようになったし、しかも、ちゃんと自分が心地よく、自分らしくいられる働き方をベースに、楽しく穏やかに仕事ができるようになったのだ!
まさに、人生が180度変わったような感覚。
当時、殺伐とした世界で生きていた僕からしたら、今目の前に広がる世界は、夢のように美しく・穏やかで、嬉しい日々だ。
だから「脳の使い方」を指導してくださった方と、その存在を教えてくれた仲間には、今でもとても感謝している。
そして、僕は「脳の使い方」をベースに、さらに人生をより良いものにしていきたいと思うようになり、心理学などの学びも深めることにした。
すると、さらに自分の「やりたいこと」が、ぐんぐんわかるようになり、現実の創造スピードが早くなっていった。
僕は、いつの間にか人生迷子から抜け出し、自分だけの「人生の羅針盤」を手にしていた。
人は、なぜ人生迷子になってしまうのか?
「脳の使い方」を学び、扱えるようになった今だからこそわかる。
人が、人生迷子になってしまう原因は、「人生の羅針盤」を手にしていないからだ。
「人生の羅針盤」を持っていない人は、自分がどこにいきたいのか?何がしたいのか?という質問に答えることができない。
だから、フラフラと人生という名の大海原をあてもなく彷徨ってしまう羽目になる。
ちなみに、そういった状態の方に夢ややりたいことはないのか?と問うと、往々にして「自信がない」という。
僕は「自信がない」というのは「自身がない」ということだと考えている。
人生の羅針盤を持たずに、人生の舵である「自分はどうしたいか?」を他人や環境に預けてしまっている状態は、まさに「自身がない」状態と言えるだろう。
自分で舵をとることをあきらめた船は、遭難してしまう。
これが「人生迷子」と呼ばれる状態だ。
だったら、今すぐ自分の人生の舵を自分で取れば良いじゃないか?と思われる方もいるかもしれない。
だけど人生迷子になっている方の中には、過去の僕と同じように、そもそも人生の舵を自分の手で取ったことがないという人だって結構たくさんいる。
特に、「良い学校を出て→良い会社に就職すれば人生安泰」という、昭和や平成的な成功レールを信じて歩んで来た方は、そういう状態の方が多いんじゃないかな?と思う。
でも、その成功レールが、幻であったことに気づくと、愕然とする。
そのことに気づいた瞬間。多くの人が「人生迷子」になるんじゃないかな?と。
だから、これからの時代は、一人一人が自分仕様の「人生の羅針盤」を持つことが必須になって来るのではないか?と僕は考えている。
特に、たった一度の人生を大切にし、できればより豊かで穏やかに過ごしていきたい!と願う方であれば、なおさらのことだ。
繰り返すけれど、もし今のあなたが「人生迷子」になっているのだとしたら、それは、あなたが悪いわけでは決っっしてない。
あなたはまだ、自分仕様の「人生の羅針盤」を見つけておらず、「じぶん脳の使い方」を知らないだけだからだ。
僕は、自分の人生の中に関わってくださる方には、できるだけ多くの方に、このことをお伝えし、サポートしていきたいと思っている。
「人生の羅針盤」を手にする人が増えれば、もっとこの世界は、明るく楽しく豊かで、穏やかなものになっていくと信じているからだ。
あなたは「人生の羅針盤」を見つけていますか?
この記事が、あなたが「人生の羅針盤」を見つけるきっかけになれたらとても嬉しく思います。
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