「いつもの〇〇さん」という表現

心の病の当事者は、職員に体調など判断される時、
「いつもの〇〇さんとどう違うか」という表現をされることがあります。
僕は思うのですが、この「いつもの〇〇さん」という表現は、とても不適切なことではないかと感じます。
一般の方、心の健康な方でも、「いつもの〇〇さん」という表現をされるのでしょうか。
時として、人は情報に影響を受けたりして、常に自分らしい、という事は無いと思います。
「その人らしさ」という表現を福祉では重んじるのに、現実では「いつもの〇〇さん」であって欲しいことを願っていませんか?
それは福祉職としての、安全や安心をつい願ってしまうことからかもしれません。
それでも「その人らしさ」というところに取り組むのであれば、「いつもの」という表現はやめた方が良いと思います。
それは、当事者を見ているあなたの、「いつもの仕事」をしたいだけでの心持ちではありませんか?

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