バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル……観た??
えっ、今期最激アツコンテンツ(今更すぎんか?)のバトル・ロワイアルを観てないって………!?
早く観て読んで!急げば間に合う!(いつでも間に合います)

色んな順番から入る人がいると思うんですけど、多分1番多いのが深作欣二監督の2001年に公開された映画からなんですよね。あれは、いいもの。うん。
ただ、あの作品を1度観てから原作を読み、更にもう1度観るとものすごくものすご~く楽しいです。原作と設定がまるで違うので。(決してdisりではない)

映画は一応「バトル・ロワイアルⅡ」まであるんですが、暇なときに観てください…(個人的にはめちゃめちゃに好きなのだけど深作監督の後を息子さんが継いでなんとか完成させた映画かつ完全オリジナル続編とあって世間では酷評の嵐……悲しい……いいところいっぱいあるのに………)

それよりもまず!2度目の鑑賞で、小説読んでキャラクター性を完全把握した状態で見て思ったこと。

キャスティングが良い。ほぼイメージ通り。

三年B組5番・川田章吾(山本太郎)
映画ではなぜか高校生かつ関西弁だけど、体格はほんとに理想そのもの。川田さん大好きなキャラだ…。最後までかっこいい。

三年B組19番・三村信史(塚本高史)
ビジュアルが良すぎる…。漫画のビジュも合わせてみると、あ~~やっぱ塚本だな~~!!!どう考えてもバスケできそうな顔してるもん。

三年B組15番・七原秋也(藤原竜也)※主人公
イメージとしてはそこまでなのに、映画を見てからは七原=藤原竜也!という方程式ができあがってしまった…これは藤原竜也にしか演じられないです…。(異論は認める)
あと生い立ちが映画と原作じゃまるで違う。映画版の方が精神的に地獄。かわいそう。

三年B組2番・内海幸枝(石川絵里)
委員長……(泣)ハキハキした演技がぴったり。あと普通に演じた女優さんがかわいくてかわいい。

三年B組9番・榊祐子(日向瞳)
七原くんに対しての怯える演技がすごいよかった~~。
シアン化カリウムを食べ物に混ぜる時の挙動不審な感じとかが最高。

三年B組11番・相馬光子(柴咲コウ)
原作でも美人設定の相馬さんですが、柴咲コウ完璧です。美しい。かわいい。足が綺麗。人にすり寄っていく演技が光子そのもの。

三年B組13番・千種貴子(栗山千明)
プライドが高く気の強い女性を演じさせたら日本一。原作と違って映画ではアクセサリーじゃらじゃらつけてない。

三年B組15番・中川典子(前田亜季)
かわいい。典子…俺だ…とまるで自分の女のような錯覚を覚える(お前だけだよ…)正統派ヒロイン。映画と原作では怪我の場所が違う。

ざっくり言ってこんなところだろうか。
他のキャラクターも別にそこまで原作と離れているわけではなかったので特には言及しません。

ただ……桐山和雄の話だけさせて!ちょっとだけ。
映画版の桐山和雄は、なんで、ああなったんですか…?
いや、安藤政信は全く悪くないです。一ミリも。むしろ顔面がよすぎて台詞ゼロなのに存在感すごかったもの。
あの日本刀シーン、オリジナルだったけど最高に妖艶でかっこよかったもの。
でも、原作と全然設定違う…。川田同様、BR直前に連れてこられた謎の転校生という点でまず引っ掛かるし(転校生という点で間違いはないけど七原たちと同級生)、金髪フラッパーパーマじゃなくてピッチリ襟足長めのオールバックで決めてるし…(ここについてもWikipediaに供述があるが、暗いシーンが多かったので映えないという理由で変更している、納得)
まあ撮影当時の生徒たちが中学~高校生くらいの年齢だったのに対して安藤政信と山本太郎だけが25歳だったから高校生設定に、というのは大人の事情なのでよくわかるんですけど……ねえ………監督……………。(ここで空を見上げる)

更に、桐山ファミリーのくだりが原作で激アツなのに映画ではそんなこともなく。あっという間に皆死んでしまい…ちと悲しかったな。
個人的に原作で1番エモ…と咽び泣いていたシーンが、桐山と沼井(映画では秒で死ぬ)の“王とよき参謀”という関係性、映像にしてほしかった……最高なんすよ………桐山は感情が欠落してるから沼井に対して何とも思ってないけど、桐山を王と信じる沼井は自らが進言したのを桐山が採用してオールバックにしたことを特別大切に考えていてそれが自分をNo.2と認めてもらえた証だと思い込んじゃってるんですよね。硬派ヤンキーなのも愛しいポイントです……(ここまで一息のオタク)

こういう感じで、原作小説は一人一人フォーカスが当てられていて、キャラクターもしっかり立っていてすごく面白いです。読みごたえ抜群。なんていったって1322枚の原稿用紙書き下ろしで構成されてるんですからね、すごくないですか!?芥川賞受賞作の平均枚数よりも多いです。
しかも作者の高見広春先生は後にも先にもこの一冊しか出版していないそう。続き描いてくれ~~!!!と叫びたくなる。
漫画の方はまだちゃんと読めてないですが、こちらも色々な掘り下げがあるようで…(ニッコリ)

こんだけメディア展開して長く愛されるコンテンツ、バトル・ロワイアル最高すぎる………。
ツッコミどころはあれど、それも含めて楽しめるので、総合して5億点です!!!

読んでください(有無を言わさず)

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バトル・ロワイアル 下 幻冬舎文庫 た 18-2 https://www.amazon.co.jp/dp/4344402715/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_ec8rDbEKFAVGT

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