採用を外側から見てきた立場から、自分が事業を運営する当事者に転じて経営と人材、採用の問題をとらえていきたい
さて、今回から実質的にメルマガがスタートです。どうぞよろしくお願いします。前回、東京に転職した理由を、
「採用を外側から見てきた立場から、自分が事業を運営する当事者に転じて経営と人材、採用の問題をとらえていきたい」
だと申し上げました。
今後、このテーマにそって実際の経験をお伝えしていこうと思いますが、まずは今私が東京の会社に入社以来取り組んでいる新規事業についてご説明します。
当社には、元々ウィッグ(かつら)のオーダーメイド事業がありました。
紳士服の仕立て屋さんのように、自分好みのウィッグをフルオーダーできるサービスです。
芸能人や演劇の舞台用、百貨店のマネキン用など特殊なスタイルを求める安定的な需要があり、長年継続していました。
新規事業は、ここで培った特殊ウィッグの製作技術を活かして、アニメやゲームのキャラクターのウィッグを企画生産し、ECで量産販売しようという事業です。
これまでの法人需要から、新たなマーケットとしてアニメやゲームのコスプレをする国内外の個人市場をターゲットにしました。
スタッフは、オーダーメイド事業のスタッフを引き継ぐ形でスタートしました。
しかし、受注してから製作していたものを、こちらから販売を仕掛けていくビジネスモデルへ転換する必要があります。
そこで社内体制の整備をするべく、私がこの事業にアサインされました。
私の役割としては、とりあえずこの立ち上がったビジネスを軌道にのせるためにマーケティングと営業を担当することと、必要な組織能力の獲得のために採用やオペレーションの整備を行うことでした。
入社して、まず最初に取り組んだのはコスプレ衣装屋へのアプローチでした。
衣装で人気のキャラクターは何か、お店の人に聞き回りました。(秋葉原に詳しくなりました)
お客様の購入までの動向、お店ではどのように需要を予測しているのか、マーケットの特性などを聞いていると、徐々にマーケットのことを肌感覚で理解できるようになり、独自の需要予測方法を思いつくことができました。
さっそくその方法を社内に導入し、開発する新商品の製作体制をつくっていきました。
こうして新商品を開発し始めて3カ月くらい経つと、徐々に問題が起きてきました。
それは、売れる一部の商品がすぐに欠品してしまうことと、商品の品質が安定しないことです。
それまで、社内にいる事務スタッフが工場の生産管理を行っていましたが、品質が同じものを早く大量に作るマネジメント経験は初めてで、ノウハウがありませんでした。
そこで、このような問題が目立ち始めたタイミングで、生産、物流のノウハウを持った人材を採用し、適切なSCMを確立したいと新規人材採用活動をすることにしました。
次回は、物流、生産管理の人材の採用を実際に進めていくにあたり人物像の設定、その人材要件を満たした人かを見極めるためにどんな面接をしたかについて書いてみようと思います。
また来月よろしくお願いします。
VOL2 2010/7/25 sakaguchi yuto
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