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40代は人からの評価ではなく、自分の興味関心からキャリアを考え直す時期

今回、私は42歳で起業しましたが、以下、パーソル総合研究所の調査によると、ビジネスパーソンはちょうど私の歳のころに「42.5歳の壁」というものにぶつかるそうです。

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/interview/i-201902270001.html

調査によると、42.5歳を境に「出世したい」と答える人と「出世したいとは思わない」と答える人との割合が逆転し、その後は「出世したいとは思わない」という人の比率が右肩上がりで伸び続けていくことがわかっているそうです。

状況は企業によって多少異なるとは思いますが、要は、40歳を超えるくらいになると、出世競争の勝負がつき、自分がどこまでの役職につけそうかの見通しがわかってしまうということだそうです。

結果として、「出世したいと思わない」の回答が増えていくわけですが、本調査を行った専門家の見立てとしては、それは本質的に出世に興味がないのではなく、「出世を諦めた」という背景が反映されていると読み解くことができるとのことです。

”出世を諦めた”という感覚は、周囲から期待や評価をされていないという感覚を持っていて、そのような状態になると、どうしてもモチベーションが下がってしまうということだと思います。

どんなに順調に出世した人でも、遅くとも50代後半頃にはいつかは天井が見え、階段を降りる時期が来ることは頭ではわかっています。しかし、周囲からの評価が仕事のモチベーションの源泉であると、その現実に直面したときに、頭では理解できても、心が落ち込んでしまうのは避けられません。

この調査から、久しぶりにブリッジズの「トランジション」を読み返したのですが、そこには、以下のようなことが書いてありました。


「変化」とは状況が変わることであり、一方「トランジション」とは心理的に変わることである。トランジションとは外的な出来事ではなく、人生の変化に対処するために必要な、内面の再方向づけや自分自身の再定義をすることである。トランジションを伴わない変化は部屋の模様替えにすぎない。


トランジションとは心理的な、内面の変化であるということです。

”出世を諦めた”人たちは、自分のモチベーションの源泉を
差し替える必要があるということだと思います。

中年になってからこそ、人からの評価ではない、自分の価値観が
何かを問い直さなければなりません。

年齢というのは、一般的に「しょうがない」と諦める材料によく
使われるものだと思います。

「もういい年だから.,,,」と定年までの残りの期間を過ごすという
生き方ももちろん、その人の選択であり、否定されるものではないですが、
「人生100年時代」でもありますし、今から新たな挑戦をスタートしたと
しても、30年、40年とキャリアを積み上げる時間があるわけです。

自ら選んだ自分らしい人生を送れたらと思います。

また来月もよろしくお願いいたします!

2022/9/27 VOL142 sakaguchi yuto 

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