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早くいきたいのなら一人でいけ 遠くにいきたいのならば皆でいけ

さて、今この文章を書いておりますのは、大晦日です。

そこで、今回は東京に来てからの自分を振り返り、今感じていることをお伝えしてまいりたいと思います。

早いもので、今の職場で2年半が経過いたしました。

前職と比べて、いい意味でも悪い意味でも全く異なる職場環境、風土であり、異なる価値観の人と同じ目標を描き、協働していくという難しい経験をしています。

正直申し上げますと、うまくいかないことばかりで悪戦苦闘しました。

信じる価値観やビジョンが同じで自分が好きな人とだけ仕事ができたらどんなにいいか。。

恥ずかしながら、そんなことを何度となく思いました。

自分が共感できる価値観を持つ人とは、いくつかのステップを飛ばして仕事を前に進めることができると思います。

お互いの意見が折り重なるように相乗効果を生みだしていく、そんなプロセスを感じながら仕事ができるのはとても気持ちがよいものです。

一方で、ベーシックなところから異なる考えの人と協働する時には、自分に相応のエネルギーとコミュニケーション能力が求められます。

相手と深く対話をし、ステップを一歩ずつ踏んでいかないといけないからです。

しかもベーシックな価値観は、これまでの育った環境や仕事経験を通じて、長い時間をかけて形成したものであり、自身にとってあまりに当たり前すぎて、わかりやすく相手に伝えることは難しいものです。

うまくわかりあえず、ストレスを感じることも多々あります。

つい前述のように、組織から逃げたくなる自分がいます。

その時に、「相手がそう思うのは自由。だけど私はそう思わない。だからそれぞれが自分の信じることをやればいい。」というのも一つの考え方です。

しかし、今私は、組織にいる中での嫌で理不尽だと思うこと、ストレスを感じること。

そこに身を置いて、自分に問いかけが起きる環境に居続けることが、重要ではないかと感じています。

なぜなら異なる考えは自分の「当たり前」から脱却し、新たな世界を知り自分の幅を広げる成長の機会にもなると思うからです。

誰からも指摘を受けず、自分の裁量で仕事ができるまで役職が上がったり、独立してフリーランスでストレスフリーな仕事をする、というのは、憧れますが、意識しないと成長を止める危険な面も併せ持っていると自覚せねばなりません。

また、異なる人と協働することの困難は、私にとって自分の幅を広げるということ以上に、その先にある大きな喜びとつながっています。

それを私の大好きな友人が以下のような言葉で教えてくれました。

早くいきたいのなら一人でいけ

遠くにいきたいのならば皆でいけ

私は組織が好きで、働くということがやっぱり好きです。

共に生きてくれる他者がいること。ともに働いてくれる仲間がいること。

その中で矛盾や葛藤を抱えながらも居続けた先に、組織が大きなものを創りあげることができたならば、そこには代えがたい大きな喜びが待っていると思います。

そのことに直感的に感謝することができれば、意見の対立や価値観の違いはむしろ組織に多様な視点を持ち込み、多くの観点から点検されることで組織としての力を鍛えてくれる。

そう信じられるような気がしています。

思い通りにならないことを歓迎する。くじけることも引き続きあると思いますが、日々、異なる考えに感謝する気持ちを持ち続けたいと思っています。

今年もお付き合いいただきありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

VOL19  2011/12/31                                                                                          sakaguchi yuto


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