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農業未経験!27歳脱サラ農家が、動画を使って農業界を変える!

はじめまして。塩谷( @yutoshio)です。


突然ですが、この画像は何をしているのかわかりますか?

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正解は、キャベツをトラクターで粉砕しているところです。

私たちが普段スーパーで買うような、美味しいキャベツを粉砕しています。


理由は

・全国的に天候が良くキャベツが豊作
・その為、市場価格が下落
・販売価格よりも、収穫や配送にかかるコストが大きくなる
・収穫せずに廃棄することを選択


現在農業の現場では、このようなことが
当たり前のように起きています。


様々な課題が山積みの農業界ですが
解決策の一つとして、”動画”を用いる方法を考えました。


その具体的な方法について、
わたしの今までの経歴と絡めて、このNoteで解説させて頂きます。



最後までお付き合いいただけますと幸いです。


<目次>
まえがき
1.農業界参入のきっかけ
2.師匠との出会い
3.現場から見た農業界の実態
4.動画を用いた解決策
5.実際の動画活用事例
あとがき




1.農業界参入のきっかけ

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わたしは、三重県出身で、サラリーマンの両親を持つ27歳の男性です。
住宅街で育ち、「農業」とはほとんど関わりのない
人生を送ってきました。


もともと、人の役に立つのが好きだった私は、25歳の時
地域貢献の一環で、地元のお祭りに屋台を出店しました。

せっかくなら屋台で使う食材も、地元野菜を使いたい!!」と思い、
近くの直売所へ野菜を仕入れに向かいました。

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そこで出会った、生産者のおばあちゃん達と話している中で

農業界は
高齢化」「獣害」「後継者不足」など、様々な問題が重なり

猛スピードで衰退していっている」という現状を知りました。



話を聞いて、居ても立ってもいられなくなったわたしは
何とか、この業界を改善する力になりたい!」と思い
会社を辞めて農業界に飛び込むことを決意しました。


とはいったものの、農業について何も知りません。


まずは、どんな業界なのか詳しく知る為
農家さん」や「直売所」など、日本全国様々な場所をたずねました。

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そこで、自分なりの”農業界の理想”を語るのですが

出会った方たちに言われたのは

農業したことないやつが何を言いよる

どうせすぐやめるんじゃろ

農業はそんな簡単と違う

この様な言葉でした。


今になって思うと、いきなり知らない若者に
理想ばかりの綺麗ごとを言われたら、当然の反応だと思います。


まずは、実際に自分も現場に入り、農業を経験してみないと
言葉に重みもなく、認めてもらえないことを理解したので


「農家さんのところで修業」することを決めました。



2.師匠との出会い

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全国の農家さんを調べている中で、
野菜の魔術師”と呼ばれる農家さんが大阪にいることを知りました。

直接会いに行き、話を聞いてみると

・有名レストランご用達の野菜で、基本的に一般の方は手に入らない
・本場フランスで農業を教えた経験もある
・農業学校の講師や、飲食店コンサル等もしている


野菜作りにとどまらず、幅広い活動をされており

間違いなく、日本トップレベルの農家さんでした。


弟子入りすべく、何度も通い詰めた結果
なんとか、やなもり農園”梁守先生”のもとで
修行させて頂けることになりました。


2年間、現場での修行をする中で

・トップレベルの栽培技術
・有名飲食店との付き合い方
・農業講師としての活動



通常の農家さんでは、経験できない部分まで
沢山教えて頂きました。


そしてその中で、改めて農業界の課題も見えてきました。




3.現場から見た農業界の実態

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農業を知らない方のために
生産から販売までのプロセスを、下記に明記しました。

作付け計画

土つくり

種まき

栽培管理

収穫

出荷準備

配送

販売


これだけのプロセスがあり
基本的に生産者が、全て一人でおこなっています。


もちろん全て出来ないのが、普通ですので
配送~販売まではJAに任せて
生産に集中している農家さんがほとんどです。

※JAとは農業協同組合のことであり
(農作物の販売・栽培指導・資材販売・銀行)など、様々なことに対応


JAに商品を出荷すると、規格内の農作物を全て買い取ってくれて
市場を通し、全国の販売店様へ、農作物を届けてくれます。

青果市場_2011_りんご等_(5461821346)




その代わり、買取価格は市場の相場に比例するので
豊作の年は、冒頭で説明した、キャベツのようなことが起きます。


生鮮食品を扱う農業において
収穫してから一定期間内に売れないと、商品が腐ってしまいます。

すると、半年かけて育てた商品が「1円にもならない
という最悪の事態が発生します。


この様な事態を避けるためにも、規格内の商品は全て買い取ってくれる
農協に頼らざるをえない」状況になってしまいます。


わたし自身、農業を始めるにあたっても
ここがかなりネックになってくると感じています。


販売において農協は非常に心強いですが、販路が少ないというのは
農業では、「かなり不安定な状態で経営を進める」ことにつながります。



販路が少ないと「起こる弊害」として、下記のような流れから
抜け出せないようになってしまいます。

販路が少ない

価格決定権を販売者側が握る

商品を買いたたかれる

資金不足

人が雇えず忙しい

販路拡大に時間を割けない


この無限ループに突入している農家さんが
かなり多いように感じます。


逆に販路拡大さえ出来てしまえば、上記課題に関しては
解決できるとも言えます。

その具体的な解決策を次章より解説していきたいと思います。


4.動画を用いた解決策

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販路拡大に取り組めない原因として
忙しい」というのが一つあると思います。


販路拡大における、営業活動の「手間を削減」して
商品の魅力」と「農家さんのこだわり」を
最短時間で伝える方法を考えたとき


”動画を活用すること”
がわたしの答えとして出ました。


営業補助ツールとして、動画と商品を組み合わせて送ることで
商品の魅力を具体的に理解してもらい、成約率を高めることにつなげます。


わたしも、野菜を栽培していて分かりましたが

自分の商品に関しては、魅力を伝えたりすることに
なぜか、後ろ向きになってしまいます。

理由を考えたとき

・日本人としての謙虚さ
・職人気質の農家としての美徳
・良いものは説明しなくても分かる精神

この様なことが思い当たりました

よく農作物を、「我が子」のように表現することが多いのですが


親が他人に対して、自分の子供をベタ褒めして紹介するのは
小恥ずかしい気持ちになるのと、似ていると思います。


そこで、「自分の口からではなく」、「動画にまとめる」ことにより
生産者様が本当に伝えたかった、「我が子」の魅力を
相手へ最大限に伝え、理解してもらうことができます。



5.実際の動画活用事例

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とはいえ、実際に見てみないことには、イメージがわかないと思いますので

活用事例を紹介したいと思います。


今回、動画を導入したのが

長野県のキタイチ果樹園様になります。

シーケンス 01.00_00_28_19.静止画001

昨年の台風による被災を乗り越え、復興に向けリンゴを販売しています。
少しでも復興する為の手助けになりたく、今回動画を作成しました。



こちらが、その動画になります。

シーケンス 01.00_01_51_10.静止画002

※画像をクリックすると動画サイトへ移動します。



狙いとしては、この動画を導入することで
・飲食店や宿泊業などの、企業様との提携を目指しています。


動画の導入結果は
・先日導入したばかりですので、反響が出たら報告させて頂きます。



他にも
実際に現場に入り、農作業をお手伝いさせて頂いている。
三重県の茶農家、マル信緑香園様

シーケンス 03.00_01_04_58.静止画003

※画像をクリックすると動画サイトへ移動します。


この様に、「実写映像」と「アニメーション」を
目的に応じて組み合わせながら、制作をしています。

今後はさらなるバリエーションを増やしていきたいと思います。


あとがき

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農業における課題はまだまだ山積みです。


自分自身も、生産者としての立場で考えたとき
まずは販売の部分がネックになると感じたので

今回のような販売戦略を取り組んでいます。

まずは、自分の農産物でも動画を活用することで
販路拡大をするといった、結果を見せたいと思います。

その際、せっかく培った「販売・動画の技術」を
自分だけのものにするのではなく


同じ悩みを抱える、他の農業者様にとっても
動画を活用することで、課題解決が出来ればなと考えています。


本来の目的であった、農業界全体の改善に
少しでも貢献できれば嬉しいです。


興味のある方は、是非とも
TwitterDMより、シオ @yutoshio
ご連絡の程お待ちしております



最後まで読んでくださりありがとうございます。

このnoteを読んでくださったあなたが少しでも
「農業界に興味がわいた!」
「塩谷の今後が楽しみ!」
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