【集中連載】「その程度」(前編)【障害・精神疾患】
「統合失調症の軽度な症状が持続している」
字面からどんな印象を受けましたか?
あるいは「軽度発達障害」「軽度知的障害」そして「障害の傾向がある」だったらどうでしょうか?
結論を書きます。
「その程度」の障害・精神疾患は、苦痛が軽視される傾向にあり、支援につながらない場合すらあります。
これから前後編で「その程度」とみられがちな障害・疾患について、
自助努力と支援に大別して書いていきます。
宜しければ最後までお付き合いください。
まず、俺は「その程度」の精神疾患や心身症をいくつも持っています。
診断名は統合失調症です。これはわりとガッツリ重いものです。
ほかに「その程度」の疾患として、双極性障害の”傾向”や睡眠障害、アルコール乱用、パニック障害……などいくつも持っています。
改めて洗い出してみるとえげつないですね😅(笑)
一方、同じ疾患・障害を持っていても「あからさまに重度な人」だと、病魔に侵されているのがはっきりとわかります。
表現をだいぶ変えますが「アインシュタインもニュートンもこの俺様の前世だ!」「俺は全宇宙の偉大な支配者だ!」みたいな重度の妄想に取りつかれている人を知っています。
論拠も論理もあったもんじゃありません。
また、障害種別は違いますが「軽度知的障害」の方々も「軽度」という言葉の響きから誤解され、苦労されるそうです。
境界知能(IQ70~85)の方々に至っては、なまじっか健常者の部類に入ってしまうため、支援につながりにくく、大変生きづらい思いをされているそうです。
「その程度」に扱われる以上、ある程度は自分でなんとかしなければいけません。
後編では自助努力について書いていきます。
(続)