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「逃げる」

「逃げる」と聞くと
非常事態か、正当な理由があるはず
とふつうに思う

今日大切なお友達から
「逃げてもいいんだよ、ってずっと伝えようと
何気に思っていた」とメッセージがきていた

それを受け取って
「そっか、やっぱり逃げてよかった」と思った


そう、私は逃げた
夜逃げのように逃げた、と自分では思った
一応一報はしておいたけど


直前まで
相当苦しかった

2,3時間、時には1時間睡眠がしばらく続き
からだも心も疲れ切って
そんなだから ことも順調にも進まず


一番苦しかったのは
自分に背いていたこと



向かっている目的の志が高ければ高いほど
名義対分
そこにいられない自分が よっぽど悪いように思える



仲間と協力しあって と思うほど
そうできない自分が 情けないように感じる



なかで納得しない自分
どうすればいいの
なにがちがうの?



私の恩師に言われました


いつまで自分を見捨てるの
いつまで選ぶことを放棄しているの



理由はすべて言い訳

責任感も 人目も 役割も 約束も 性格も 事情も すべて言い訳



ただ自分を正直に選ぶ



「やらない」と決め
メッセージを残し
電源を切る


何とも言えない体の解放感
言葉で表現できないこころのゆるみ

強いて言うならば
半分宙に浮いている感じ
重力も時間も 解き放たれた数日間


しかし実際には
すべての人と向き合う日がそこに


私的事情は後でお話いたします
と役をこなす


その夜のシャワーで
どう説明できるか
おさらいした



いままでずっと
自分をないがしろにしてきた


自分の気持ちを裏腹に
周囲を選んできた
わらって通り抜けてきた


波風を立てないようにしてきた
不甲斐なさを飲み込んできた


でも今回


自分を選んだ
自分の気持ちを守り続けた


なりふり構わず
自分をとった



自分の奥深くにあった
劣等感


それを満たせるのは



まわりの人からのお褒めの言葉
まわりの人から認められること
認められる地位 功績 価値



みとめられる 存在 であること
と思い込んでいた



一番認めていなかったのは
自分

一番認めてほしかった人は
自分

一番大切な人は
自分



それを気づかせてくれるための人々
それを気づかせてくれるための状況

その人たちの胸をお借りして
その人たちのいのちをお借りして



逃げたからこそ見えた
絡み合った時空



逃げる大切さは

選択の大切さ

行動の大切さ

タイミング

そして

自分の基準

それはすべてに共通すると思う


















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