ながめ

いつも眺めの悪い場所に立っている
気が付くと
生い茂って手入れのされていない草花の隙間から
遠くの海を何とか視界に入れる

もう少しズレて立てば
スゥーっと広々とした空と水色の海が見えるのに

あの時も少し目線を変えれば
こんな風に泣くこともなかった
あんなに大事に思っていたことも
失くすこともなかったのかもしれない

今日も眺めの悪い部屋で
たばこの煙の隙間から
薄い光をじっと視界に入れようと
目を凝らしている


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