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AVを観た小学生時代

 虐待サバイバーのゆうかです。

 私が小学生の頃のことです。

 理由は覚えていませんが、夜中に目が覚めてにリビングに行くと、父が、AVを観ていました。

 私に気づいた父は、驚きもせずニヤリとし「こっちに来い」と言いました。
 そして「社会勉強だ」と言いました。

 私はまだよく意味をわかっていませんでした。けれど、なんとなく理解はしていましたので、気まずい空気が流れていました。
 
 気まずいと思ってたのは私だけだったのかもしれません。父は嬉しそうに(少なくとも私にはそう見えました)、私にビデオを観せ続けました。

 父の強制なので、私は観たくありませんでしたが仕方ありませんでした。
 私は目では見ていましたが、頭でシャットアウトしていたので、その時の映像や内容はほとんど記憶に残っていません。

 けれど、小学生の娘に、AVを無理矢理観せることは、性的虐待にあたります。

 私が20歳を過ぎるまで、性的なことに関しては、嫌悪感しかなかったのは、まぎれもなく父のせいだと思っていますし、詳しく知りたいと思わなかったので、本当に何も知りませんでした。

 大学生になっても、性的なことに、興味も関心もなく嫌悪感しかありませんでしたので、好きな人ができても、両思いになれても、プロポーズまでされても、男性と付き合うことは絶対にしませんでした。

 父のせいでキスさえ嫌悪感を持っていましたから。

 そんな私が、夫と結婚して27歳の時に、出産しました。初孫を胸に抱いて、父は泣いて喜んでくれましたが、同時に言われました。

 「お前が男性を受け入れられるとは思わなかったなぁ」
 と。

 その言葉を聞いた時、父は自分がしたことをわかっていたのだと気付き、私の怒りが沸々と再燃したのでした。


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