自分の幸せ
衝突するたびにいつも思うことがある。
ひとは勝手に幸せになる。ぼくは、こう信じてきた。
あなたのためを想って、言ってるのよ
昔からこの言葉が大きらいだった。冗談だろって思ってた。
頼むから、ぼくの幸せを勝手に決めないでほしい。
ぼくの幸せは僕だけのものだ。ひとの幸せを決めつけるなんて、傲慢じゃないか。神にでもなったつもりなのか。
よくあるプロポーズの言葉。
あなたを一生幸せにします
今のぼくにはどうしても嘘つきの言葉だと思ってしまう。
どうして、言い切れるのだろう。どうして、そんなにひとの心を分かった気になれるのだろう。どうして、ぼくには分からないのだろう。
べつに、批判したいわけではない。単純に疑問なのだ。これまでの人生で、なにを経験して、なにと出会ったらこんな言葉が出てくるようになるのか。ぼくはどこで、間違ってしまったのだろう。
自分の人生は自分だけのものだと強く思う。自分で選択して生きていきたい。自分の幸せを思って、生きたい。自分のためだけに生きてほしい。
こんなタイトルの本があった。蒼井ブルーさんという方のフォトエッセイだ。
読んだことはないが、評判らしい。
ぼくは勝手に幸せになるよ。それじゃだめなのかな。
きみも、どうか自分のためだけに生きてよ。お願いだよ。
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