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すべての命は心待ちにされるべき【妊娠9週】

ぼちぼち安定期に入り始めたころ、家族や親族に妊娠の報告をはじめた。


手術を控え元気のなかったわたしの母は「嬉しい嬉しい」とわかりやすく元気になっていた。

父は二言目には「(孫と遊ぶために)仕事を辞めなければ」と言っていた。

まだまだ子供だと思っていた妹は、たくさん子守をすると言ってくれて驚いた。

祖母は「大袈裟ではなく生きる希望だ」と言っていた。

ほかにもわたしの親戚や、
義理の両親・姉夫婦・甥っ子・祖父母などなど

ありがたいことに、挙げだしたらキリがないほどたくさんの人が誕生を心待ちにしてくれていた。


わたしたち夫婦はというと、
エコー写真を見ては楽しみだねと言い合い、
ドライブしながら楽しみだねと言い合い、
フードコートで赤ちゃんを見ては楽しみだねと言い合う毎日を過ごした。



やっと人の形をしはじめた我が子を見てそれまでの体調の悪さが嘘みたいに吹っ飛んだし、
手足を懸命に動かし踊っているたった3センチの我が子を見て、たまらなく愛おしくなった。



生まれる前からたくさんの人が指折り数え、愛情を募らせている。

わたしがはじめて発見したことかのように言わせてもらうが、命は絶対に一つ一つが特別で大切で尊い。例外はない。

そして、生まれてくる赤ちゃんは皆、心待ちにされるべきなのだ。



わたしがしてきてもらったように、生まれてくる赤ちゃんにも溢れんばかりの愛情を注ぐ。
どれだけたくさんの人に幸せを与える存在なのか、特別で尊い存在なのか、伝え続けなければと思う。

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