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ボクの気持ちを代弁してくれた、そのタイトルの本を読み終わったとき、なんとなく前を向いて歩けそうな気がしたから、今日もどうにか生きている。

本日も読書記録でございます。
自分のための備忘録なので、ネタバレも多少ありますが、ご了承ください。

有名作家さんは加藤シゲアキさん(ジャニーズ)と、住野よるさん(『君の膵臓を食べたい』の作者さん)。
オムニバスを出すときは大体、有名作家が入っていて、それを目当てで買う人が多くいるけれど、どちらの作家さんの本も読んだことはなかった。
基本的にあまのじゃくなので、話題作は読みません。

noteのタイトルやツイートにも書いているように、『行きたくない』という感情を強く持っていた今日この頃。
エンジニアとは名ばかりで、今年に入ってからはテストと資料作成の毎日。
もっとコードを書いて何かを動かしていきたいのに、ボクにはその仕事は割り振られません。
特に最近は”調査”という名の答えが明確ではない何かをずっと続けていくうちに、心が疲弊して、テレワークをいいことに仕事中も業務外のことをしていることも多々あります。

そんなボクがこの本の中で一番好きだったのは『ピンポンツリースポンジ』
今から少し先、もしかしたら既に現実なのかもしれない世界線。
ロボットと共存する世界。
ロボットと一緒に出社する生活。
自分の指示通りに動いていたはずのロボットが急に『行きたくない』と言い出したら……?
それは故障なのか、何かの陰謀なのか、はたまた人工知能の予測によるものなのか?

次に気になったのは『シャイセ』
放浪癖があり、しばらく帰ってこない彼氏を待ち続ける疲れ果てた女性。
そんな彼女と、コンビニ店員の話?
誰でもいいから(というのは、あまりいい表現ではありませんが)、誰かと関わるのって、人間にとって必要なことかもしれないですね。
今年、公園で花見をする人たちを見ながら、そう思ったわけです。
誰かと一緒に愚痴を言って、くだらないことで涙が出るほど笑って、「またね」と言って、普通の生活に戻っていくこと。
そんな普通のことができなくなったコロナウイルスに脅かされる日々に、ボクたちは疲弊して、不満がたまっているんでしょう。

ボクも2月3月は結構、鬱々としていて、体調が悪かった、というかストレスが半端なかったのですが、先日、久々に家族に会ったら、それから急にストレスによる暴飲暴食がピタッと止まりました。
むしろ今は食欲がわかなくて、ヤバいくらいです。
普通にならないかな、普通に。


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