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アスリートの鼠径部痛を運動療法で解決する!ーFAIを中心にー

お疲れさまです。

理学療法士の澤田です。だいぶ暖かい日が続くようになってきて過ごしやすい時期になってきましたね(^^)

今月のテーマは「股関節」になります。

僕の方からはアスリートの股関節痛に多いとされているFAI(Femoroacetabular Impingement)について今回解説していきます。

主としてのテーマはFAIですが、FAI以外での鼠径部痛(グローインペインや股関節前面痛など)にも通じる考え方や運動療法となります。

そのため、FAI以外でも臨床に役立てていただければ幸いです。

それではよろしくお願いいたします。

FAIとは?

まずFAIの定義として

大腿骨及び寛骨の骨形態異常により股関節動作時に衝突が生じる病態

【参考文献】
1)福島健介:FAI(femoroacetabular impingement)の診断と疫学、Monthly Book Orthopaedicsスポーツ股関節痛―診断と治療― 31号6:2018

とされており、この病態があることにより将来的に股関節唇損傷や軟骨損傷を生じ、将来的に変形性股関節症を生じさせるとも言われています。

【参考文献】
2)雪澤洋平:FAIに対する股関節鏡視下手術、関節外科 Vol.36 4月増刊号;104−112:2017

多くは上図のイラストのように股関節前面で寛骨臼と骨頭が衝突することで痛みやクリック音などの症状を引き起こします。

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